パスポートや旅券、常備薬も忘れずに

まずは、海外に行くときにゼッタイに欠かせないものからご紹介しますわね。
とにもかくにもパスポートをはじめ、航空券Eチケット、現金、クレジットカードなどの必需品がなくては旅行ができませんわよね。パスポートを忘れて希望の便に乗れなかったという方って意外と多いんですのよ。スマホに入る電子チケットは便利ですが、紛失や電池切れに備えて念のため航空券は紙でも印刷しておくと安心ですわ。

ご高齢の方や持病のある方は、お薬も滞在日数+5日分を目安にお持ちくださいませ。すべてスーツケースに入れてしまうと、万が一ロストバゲージのときに現地の病院にかからなければならなくなるため、スーツケースと手荷物に分けて入れておくといいですわね。ちなみに心配性な私は、病院にかかる場合も想定して処方箋も持ち歩いておりますわ。だって、海外で病院にかかると驚くほどお高〜いんですもの!

充電小物はその国に対応したものを

充電小物

スマホや充電器、プラグセット、変圧器のほか、旅の思い出を残すカメラやメモリーカード、Wi-Fiルーターなどもお忘れなく!プラグとは、電源コードの先端(ヘッド)部分のことですわ。日本で使われているヘッドはフランスでは使用できないので、フランス用に変換できる「C」というヘッドか、フランス用のUSBプラグをご購入くださいませ。

そう、あれはヨーロッパ巡りをしたときのこと。私としたことが、カメラの充電器は持っていたものの、交換プラグを忘れてしまい、最初の2日間しか撮影ができませんでしたの。帰ってから写真を見返すと、初日で浮かれていたマダム・ジャンビエの自撮りオンパレード!家族の前では「うん、きまってるじゃない!」なんて強がりましたが、本当は景色や食事の写真をもっともっと撮りたかったですわ。トホホ…。

あと日本人旅行客がよく忘れるものといえば、スマホの充電器ですわね。これもフランスのコンセントに入るプラグをお持ちでないと充電ができないため、適合するものを事前に購入しておいてくださいませ。ヨーロッパを巡る場合は、他の国との違いも確認しておきましょう。とくに注意すべきなのがイギリスですわね。イギリスはフランスと同じ三つ穴式のコンセントですが、フランスとは形状が異なり、四角い形をしていますの。荷物が多くなってしまいますが、必ず各国のコンセントをお持ちくださいね。

手でおしりを洗う!?海外のトイレにないモノ

最後に、ないと絶望してしまう番外編をご紹介しますわ。

世界中を旅する中で驚いたのは、ペーパーが備え付けられていないトイレが多いこと。“世界一のトイレ”と評される日本では考えられませんが、国によっては横にバケツとホース蛇口があるだけのトイレもちらほら。「どうやってキレイにするの?」ってお思いになりますわよね。そう……蛇口から水をジャーっと流しながら、手を使って豪快にふ・き・ふ・き!するわけです!キャー!

……こほん。カルチャーショックを受けながらもなんとかその場をやり過ごしましたが、それ以来は携帯用ペーパーをバッグに必ずしのばせていますわ。真のマダムの持ち物は口紅より、香水より、トイレットペーパーでございますわね。

水道水が飲めない国ではペットボトルを、虫刺されによる病気のリスクがある国では蚊取り線香を……などなど、場所によって持って行くべきものは異なりますわよ。フランス旅行の場合は現地でもある程度はそろいますが、地方はパリほどお店が充実していないので「あれもない、これもない」という状態になってしまうこともあります。備えあれば憂いなし!ということで、あると便利な荷物【応用編】についても次の記事でご紹介させてくださいね。

必要な持ち物【基本編】

必需品
・パスポート
・航空券Eチケット
・クレジットカード
・現金
・海外旅行損害保険
・常備薬

忘れがちな必需品
・スマホ
・充電小物(プラグセットや変圧器など)
・カメラやメモリーカード
・Wi-Fiルーター

国ごとに持っていきたい番外編
・トイレットペーパー
・水のペットボトル
・蚊取り線香

今宵はこれでおしまい。
Excellente soirée! あなたにとって穏やかで明るい毎日でありますように。

写真提供:Mme.JM