まずはここから!ショートカットキー操作を覚えよう①

Excelにはさまざまな機能がありますが、まず覚えたいのがショートカットキー操作です。

手元のキーボードを見てください。「Ctrl(コントロール)」や「Alt(オルト)」といった文字が書かれたキーがありませんか?これは「特殊キー」と呼ばれるもので、アルファベットのキーなどと組み合わせる(同時に操作する)ことで、さまざまな操作を簡単におこなう「ショートカットキー操作」が可能になります。マウスを使わずにキーボードだけで操作できるので、効率的に作業をこなすことができます!

今回ご紹介する基本的なショートカットキー操作の一部は、Excelのみならず、ブラウザで検索するときや他のツールで作業するときも応用できるので、覚えておきましょう!

コピーする・ペーストする(コピペ)

Excelの作業で最も使う「コピー」と「ペースト(貼り付け)」の方法を解説します。コピーとペーストはセットで使うことが多いので、“コピペ”という言い方もされます。シーンを限定せず、よく使われる操作の一つなので、両方のやり方をまとめて覚えておきましょう。

コピーしたい箇所(画像ではA3~E3)を選択している画像

① コピーしたい箇所(画像ではA3~E3)を選択します。

選択した周囲が破線で表示されている画像

② Ctrl+C(Macの場合はcommand+C)キーを同時に押すことで選択した周囲が破線で表示されます。これでコピーが完了です。Esc(エスケープ)キーを押すとコピーが解除されて破線が消えます。

コピーした項目がペーストした結果の画像

③ コピー先のセルをクリックし、Ctrl+V(Macの場合はcommand+V)キーを押すと、コピーした項目がペーストされます。ペーストした後も選択した範囲が破線で表示されていますが、この状態のときは同じ項目を続けてペーストできます。1回だけのペーストであればEnter(Macの場合は「 ↵ 」キー)を押してもペーストが可能です。

範囲を選択する

コピーや書式設定の変更など、特定の「セルの範囲を選択する」方法を解説します。主に表計算で使われる操作ですが、背景色が一時的に変わるので、文書を一文字ずつ確認するときなどにも便利です。入力内容を一つずつ確認しながら選択できるので、細かい作業に便利です!

A3を選択している画像

① 選択したいセルをクリックします。

A3からB3まで選択域を広げた画像

② Shift+矢印キー(Macの場合は⇧+矢印キー)で、選択したい方向にセルを進めます。画像の場合はShift+→キーを押して右に選択範囲を広げています。

A3からB4まで選択域を広げた画像

③ 同じやり方で、今度はShift+「↓」キーを押して選択範囲を広げます。間違えて選択範囲を広げすぎてしまった場合は、Shift+「↑」キーやShift+「←」キーで減らすことができます。これで範囲選択のショートカットキー操作は完了です。

セルを移動する

「選択した範囲のセルを別の場所に移動する」方法を解説します。順序の入れ替えなどの際によく使うので、やり方を確認しておきましょう!

A3からE3まで選択した画像

① 該当のセルで、範囲選択のショートカットキー操作をおこないます。

A3からE3まで選択して切り取り状態になった画像

② Ctrl+X(Macの場合はcommand+X)キーを押すと、該当セルが「切り取り」の状態になります。周囲が破線で表示されますが、コピーとは異なる操作なので注意しましょう。こちらもEscキーを押すと切り取りが解除されて破線が消えます。

G3からK3に貼り付けた画像

③ 移動先のセルをクリックしてペーストすると、切り取られた範囲が貼り付けられます。Enter(Macの場合は「 ↵ 」キー)を押してもペーストが可能です。ペーストした後は、選択した範囲は破線で表示されません。

直前の操作を繰り返す・やり直す・元に戻す

コピペと同じくらい多用する「直前の操作を繰り返す・やり直す・元に戻す」方法を解説します。こちらもシーンを限定せずによく使われる操作です。ショートカットキーの組み合わせは簡単なので、3つまとめて覚えておきましょう!

E3の札幌市のセルを黄色で塗りつぶしている状態の画像

① 該当のセルをクリックし、塗りつぶしや文字色の変更などの書式設定をします。画像の場合はE3のセルに塗りつぶし(黄色)の書式設定をおこなっています。

E3の札幌市とE4の青森市のセルを黄色で塗りつぶしている状態の画像

② 同じ書式を設定したいセルをクリックしてF4キーを押すと、直前の操作が繰り返されて塗りつぶしの書式が設定されます。この間に別の操作がおこなわれていない限り、塗りつぶしの操作を繰り返すことができます。

E4の青森市のセルを塗りつぶし前の戻した状態の画像

③ 間違えて操作を繰り返した場合は、Ctrl+Z(Macの場合はcommand+Z)キーを押すと、操作のやり直しができます。また、「やり直しをしたけどやっぱり元に戻したい……」という場合は、Ctrl+Y(Macの場合はcommand+Y)キーを押すと、直前の操作のやり直しができます。これらのショートカットキー操作は書式設定以外にも多用します。

まとめ

今回は、Excelを扱う上で覚えておきたいショートカットキー操作を解説しました。ショートカットキー操作はまだまだ種類がありますので、[Excel活用術 第2回] でも引き続き解説していきます。ぜひ、ブックマークして繰り返し確認し、日々の業務で実践してみてくださいね!