「OK」をもらうための3つのポイント
意中の人へ初めてのお誘い。不安になる気持ちは、とてもよく分かります。勇気を出して誘ったのに上手くいかなかったらとても悲しいですよね。
だからといって、諦めてはいけません。伝え方を工夫して「答えるハードルを下げること」で成功率を上げることができます。より具体的にいうと、「条件をしぼって、相手が答えやすいようにする」です。ポイントは、3つ。
(1)具体的な日付を指定する
漠然と「ご飯行こう!」と誘われるよりも、「来週の水曜日、ご飯行かない?」と具体的な日程があった方が、答えやすいと思いませんか?
日付を指定するだけで「あなたとご飯に行きたいと思っています。」という気持ちが伝わり、社交辞令だと勘違いされるリスクが減りますし、お誘いを受けた側はスケジュールと気持ちだけ確認すればいいので、ぐっと答えやすくなります。
また、ピンポイントで日付を指定すると、その日がダメだった場合でも「じゃあ、金曜日は?」と代替案を出しやすくなり、具体的な話に進められますから、日付の指定は大事です。
(2)夜?昼?出かけやすい時間に
もうひとつ大事なのが、時間帯。「飲みに行こうよ!」より、「ランチに行こうよ!」と誘った方がよりカジュアルで、お誘いへのハードルも低く感じられるものです。また、ランチであれば、金銭的なハードルも同時に下げられますから、「OK」のお返事をもらいやすいでしょう。
もちろん、お酒好きの人だったら、「飲みに行こうよ!」のほうがいい場合もあるので、相手の嗜好やタイプを見ながら相手に合わせた提案をするよう心がけましょう。気になる人のことだから、それぐらいはわかるはず……?
(3)共通の話題や相手の趣味から場所を選ぶ
お互い共通で興味があることや相手の趣味などに合わせた場所を具体的にあげて、「前に言っていた〇〇、よかったら一緒に行かない?」等と誘ってみると、「そこならちょうど行きたかったし、行ってみようかな」という気持ちになり、お誘いが成立しやすくなります。
また、相手の職場や自宅の沿線、よく遊びに行く駅周辺なら、「わざわざ出かける」という抵抗感が少なくなるので、そういった場所にあるお店でのランチやディナーを考えてみるのもありかも。
このように、「日付」「時間帯」「場所」という3つのポイント(条件)を考慮してお誘いすれば、意中の人から前向きな返事がもらえる確率がアップするでしょう。
「いい誘い方」があれば「ダメな誘い方」もある 好感度の高いお誘いを
お誘い成功の秘訣は「条件を絞ること」。とはいえ、同じように条件を絞ってのお誘いであっても、ネガティブに聞こえる誘い方はNGです。
(1)「誘われ待ち」をアピールする
「断られるのが怖い……」という気持ちが強い人にありがちなのが、「誘われ待ち」をアピールしてしまうこと。例えば、次のような具合です。
「私、土日はいつも暇で退屈なんだよね」
「いつもご飯行く人がいなくて困ってるんだ」
「来週○○さんの会社の近くで打ち合わせなんだ。あの辺いいお店多そうだよね」
どれも、「じゃあ、ご飯行こうよ!」という言葉を期待してのものですが、まだそれほど興味のない人からそんなふうに言われても「だから、何?」となってしまう人もいるかもしれません。「誘われ待ちは100年の恋も覚める」という心理もあるとかないとか。素直にはっきりとお誘いした方が好印象です。
(2)ガチガチの条件指定
先に、お誘いを成功させる秘訣は「条件を絞ること」とお伝えしました。でも、この方法も加減が大事。やりすぎは逆効果です。
例えば、「来週の水曜日、〇〇さんの家の隣駅の焼肉屋に行かない?」と言われたらどう思いますか?
もちろん、成立する場合もありますが、ここまでガチガチに条件が固められていると、ちょっと引いてしまいますよね。
人間は、選択肢がない状態を嫌がる性質があります。こんなふうに日時も場所もお店も最初から決まっているお誘いは、誘われた嬉しさ以上にテンションを下げてしまう可能性があります。条件を絞るときは絞りすぎに注意しましょう。お店や会う場所の選択肢をいくつか伝えるなどするといいですね。
(3)意図的に仕組んで2人だけの状況を作ろうとする
デートじゃなくて、複数人での飲み会なら誘いやすいかも……。そんな考えから、「みんなで飲みに行こうよ!」と持ちかけながら他のメンバーに声をかけなかったり、意図を説明して断ってもらったりして、複数人での飲み会からデートに組み替えようとする方が稀にいます。
「2人で会う」という目的は実現できるかもしれませんが、恋愛に発展する可能性は低くなってしまいます。当日、約束の場所に行ってみたら自分と相手の2人きりだったとき、「飲み会だと思っていたのに、なぜ?」と相手に不信感が募ります。
ウソだとバレた日には、さらに好感度が下がり、関係はそこで終了です。これは恋愛だけでなく人間関係全般に言えることですが、誠実な気持ちで相手に接すること、これはとても大切なポイントです。
まとめ 相手が「答えやすい」誘い方を
改めて、Aさんの相談内容に対する答えをまとめると、日時や場所の条件を絞って、相手が答えやすいように誘ってみるのが成功の鍵。あまり考えすぎずに、素直な気持ちで誘ってみてください!
文・おおしまりえ
編集・木谷宗義/type-e