今回のタスクと作成するスライドの完成形を確認しよう!

今回は、提案資料の導入にあたる「現状の課題」のページを作成します。スライドに視覚的な効果を与える「文字色の変更」や「図形の挿入」などの操作がでてくるので、しっかりと確認しておきましょう!

【今回のタスク】
STEP1:「現状の課題」用のスライドを準備し、テキストボックスを追加する
STEP2:テキストを入力し、文字色を変更する
STEP3:図形を挿入する
STEP4:図形に文章を載せる

【今回のスライドの完成形】

今回のスライド

STEP1:「現状の課題」用のスライドを準備し、テキストボックスを追加する

まず「現状の課題」を記載するスライドを準備しましょう。ここでは、[第5回]で作成した「見出し」のスライドを使用します。「ホーム」タブ→「新しいスライド」→「見出し」の順にクリックしてスライドを追加し、「タイトルを入力」のテキストを「現状の課題」に書き換えましょう。

「ホーム」タブ→「新しいスライド」→「見出し」の順にクリック

「現状の課題」について記載するテキストボックスを追加します。こちらも[第5回]で解説した同様の手順で、「挿入」タブ→「テキストボックス」→「横書きテキストボックスの描画」からテキストボックスを挿入し、自動で表示されるガイドに沿って位置を調整します。ボックス内は「テキストが入ります」等の任意のテキストを、仮入力しておきましょう。

「挿入」タブ→「テキストボックス」→「横書きテキストボックスの描画」からテキストボックスを挿入

テキストボックスの横幅は後から調整しますが、右側には図形を挿入するので、ある程度のスペースを確保しておきます。

STEP2:テキストを入力し、文字色を変更する

STEP1で挿入したテキストボックスに、現状の課題について記載しましょう。下記のテキストを、テキストボックスにコピペします。その際、単に貼り付けをすると、この記事で使用しているテキストの文字スタイルなどがテキストボックスにも反映されてしまうので、マウスを右クリックして「貼り付けのオプション」→「テキストのみ保持」を選択して貼り付けましょう。

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「貼り付けのオプション」→「テキストのみ保持」を選択して貼り付け

スライドマスターで設定した「游ゴシック」フォントのまま貼り付けできていることを確認したら、テキストを選択してから行間を1.5に設定して見栄えを整えます。行間が狭いと文章が詰まって見えますが、設定することで適度に余白が生まれ、可読性が上がります。この後、右側に図形を挿入するので、このタイミングでテキストボックスの右側が空くように横幅をおおよそで調整しておきましょう。

行間を1.5に設定して見栄えを整える

製品名を強調するために、[第3回]で定めたアクセントカラーに文字色を変更します。テキストボックス内の「プロダクトA」を選択し、「ホーム」タブ→「フォント」→「フォントの色」→「その他の色」をクリックして「色の設定」のダイアログが出たら、「ユーザー設定」→「Hex(H)」にカラーコード「#FFC000」を設定しましょう。同じタブ内のBをクリックし、太字(ボールド)も忘れずに設定できたら完了です。

「ホーム」タブ→「フォント」→「フォントの色」→「その他の色」をクリックして「色の設定」のダイアログが出たら、「ユーザー設定」→「Hex(H)」にカラーコード「#FFC000」を設定

STEP3:図形を挿入する

「現状の課題」をイメージした図形を挿入します。「挿入」タブ→「図」→「図形」から、「楕円」を選択し、正円の形に整えましょう。

「挿入」タブ→「図」→「図形」から、「楕円」を選択し、正円の形に整える

図形に表示される白い点を操作して形を整えたり、Shiftキーを押しながら図形を挿入したりとやり方は様々ですが、おすすめは「図形の書式」タブ→「サイズ」から数値を指定する方法です。縦と横の数値を入力するか、矢印を操作して指定できるので、きれいな正円を作ることができます。今回はそれぞれ5.7cmの正円を作成します。

縦と横の数値を入力、矢印を操作して指定で、きれいな正円を作る

同じものをコピペで2つ作成(計3つ準備)し、それぞれを透過性のある色に変更します。正円を選択した状態で「図形の書式」→「図形の塗りつぶし」→「その他の塗りつぶしの色」の順にクリックし、「色の設定」というダイアログを開きます。「ユーザー設定」のタブから、[第3回]で定めた配色もしくはそれに近い色を選択し、透過性を50%にしましょう。枠線はなしに設定します。

「図形の書式」→「図形の塗りつぶし」→「その他の塗りつぶしの色」→「色の設定」を開く

3つの正円のそれぞれに異なる色を設定できたら、ベン図の形に重ねて位置を調整し、グループ化して図形の挿入が完了です。

ベン図の形に重ねて位置を調整し、グループ化して図形の挿入が完了

ちなみに、ベン図は「挿入」タブ→「図」→「SmartArt」→「集合関係」→「基本ベン図」からでも挿入できます。

ベン図は「挿入」タブ→「図」→「SmartArt」→「集合関係」→「基本ベン図」から挿入

STEP4:図形に文章を載せる

図形に文章を載せます。3つのテキストボックスを挿入し、ボックス内は「テキストが入ります」等の任意のテキストを入力しておきましょう。フォントサイズを14ptにして太字(ボールド)に設定し、「ホーム」タブ→「段落」→「中央揃え」と「ホーム」タブ→「上下中央揃え」を設定してテキストが中央にくるようにします。テキストボックスの枠を操作し、自動で表示されるガイドに沿って、それぞれの図形の中心よりやや上になるように配置しましょう。

「ホーム」タブ→「段落」→「中央揃え」と「ホーム」タブ→「上下中央揃え」を設定

それぞれのテキストボックスに下記の文章を入力し、文字色を変更して見栄えを整えます。

リードジェネレーションの低迷
フォローアップの遅れ
セールスとマーケティングの連携不足

それぞれのテキストボックスに下記の文章を入力し、文字色を変更して見栄えを整える

最後に、グループ化した図形の下にテキストボックスを1つ追加し、「プロダクトAが解決」という文章を入力します。「挿入」タブ→「記号と特殊文字」から「矢印(白抜き矢印)」を選択して文頭に付け、文字色を変更&太字に設定したら完成です!

「挿入」タブ→「記号と特殊文字」から「矢印(白抜き矢印)」を選択

ここまでできたら、【今回のスライドの完成形】と見比べ、同じスライドの形になっているか確認してみましょう!

【今回のスライドの完成形】

今回のスライド

まとめ

今回は、文字色の変更と図形の挿入について解説し、3ページ目の「現状の課題」を作成しました。次回は、アイコンの挿入や複数の図形を整列する方法などを解説しながら、4ページ目の「『プロダクトA』の特長」、5ページ目の「『プロダクトA』のメリット」を作成していきます。