今回のタスクと作成するスライドの完成形を確認しよう!
今回は、架空の製品「プロダクトA」に関する提案資料の1ページ目にあたる表紙を作成します。
【今回のタスク】
STEP1:スライドマスターを活用する
STEP2:テーマを作成する
【今回のスライドの完成形】
STEP1:スライドマスターを活用する
「スライドマスター」とは、すべてのスライドのフォーマット(ひな型)を管理する機能です。テーマやフォントサイズ、背景のスタイルといった書式を変更すると、対応するすべてのスライドに反映される便利な機能です。
「表示」タブから「スライドマスター」を選択すると、左側にあるサムネイルに「スライドのレイアウト」が表示されます。1枚目のスライドは、すべてのスライドの元となる書式を一括で編集でき、ツリー表示されているスライドは個別に編集できます。
今回は、スライドマスターからテーマを作成してみましょう!
STEP2:テーマを作成する
「テーマ」とは、スライドの配色やフォント、図形などが組み合わさった書式のことです。PowerPoint自体に数十種類のテーマがデフォルトで登録されており、スライドマスターから選択・設定することができます。また、図形やテキストボックスなどを組み合わせて自作することも可能です。
似た機能に「テンプレート」があり、ファイルを新規作成する際に選ぶことができます。テンプレートは、テーマに加え各スライドにより具体的な内容が入った書式のことです。資料の目的に応じて活用してみてもいいかもしれません。
今回は、スライドの配色を次のように設定し、スライドマスターから自作する手順を解説します。それぞれのカラーの意味については、PowerPoint 活用術 第2回をご覧ください!
まず、フォントを設定します。今回は見出し・本文を問わずすべてのテキストに同じフォントを使用するので、スライドマスターの1枚目を選択し、「スライドマスター」タブ→「背景」→「フォント」→「フォントのカスタマイズ」から、「游ゴシック」を設定しましょう。
見やすいフォントについてはPowerPoint 活用術 第2回をご覧ください!
次に、背景デザインとなる図形を挿入します。「挿入」タブ→「図形」の順にクリックし、「直角三角形」の図形を選択します。スライド上に図形が表示されたら、向きを反転させ、自動で表示されるガイドに沿って上下の高さに合うよう右端に配置し、メインカラーに変更しましょう。
反転は、図形の横に出る白い丸を操作するか、「図形の書式」タブ→「配置」→「回転」から設定できます。また色の変更は、同じ「図形の書式」タブから、「図形のスタイル」→「図形の塗りつぶし」および「図形の枠線」で設定できます。
図形が配置できたら、その図形をコピー&ペーストし、上下を反転させてメインカラーよりも明度の低い色に設定します。ここまでできたら、マウスで2つの図形を囲み、「図形の書式」タブ→「配置」→「グループ化」をクリックしましょう。
グループ化とは、複数の図形やテキストボックスなどの要素を1つにまとめる機能です。グループ化することで、要素のバラつきを防ぐことができ、簡単に操作できるようになります。
グループ化した図形をコピー&ペーストし、ペーストした図形を180°回転させます。明度の低い色の図形をクリックして「配置」→「背面へ移動」で順序を変更し、幅を狭めて左端に配置しましょう。回転は「図形の書式」タブ→「配置」→「回転」から設定できます。
最後に、直角三角形を挿入した時と同じ要領で「平行四辺形」を挿入します。上下の高さに合うように形を整え、右端の図形に重なるように配置しましょう。その際、平行四辺形の図形を直角三角形の図形の下に潜り込ませたいので、「図形の書式」タブ→「配置」→「背面へ移動」から、「最背面へ移動」を選択しておきましょう。コピペで色違いの図形を作成して配置し、4つの図形をグループ化したら完成です。
【今回のスライドの完成形】
【今回のスライドの完成形】と見比べ、同じスライドの形になっているか確認してみましょう!
▼まとめ
今回は、スライドマスターの使い方とテーマの作成方法を解説しました。次回はフッターのつけ方とテキストの入力方法を解説し、表紙を完成させます。次回もお楽しみに!