食パンや菓子パンなどの上手な保存方法とは?
先日、食パンや菓子パンを大量に買いすぎてしまいました。開封前、開封後の食パンや菓子パンを長持ちさせるにはどのように保存すればいいでしょうか?また、パン1斤やバゲットなど塊の場合の保存方法も教えてください。
食パンも菓子パンも冷凍保存ならおいしく長持ちします
高温多湿な日本の気候では、菓子パンの常温保存はカビが心配。冷蔵室で保存すると水分が抜けてパサパサになってしまうので、菓子パンは開封前・開封後、どちらも冷凍することでおいしく長持ちします。下記の保存方法を守っておいしくいただきましょう。
●常温保存するには
食パンは2~3日で食べきるなら常温保存でも大丈夫です。乾燥すると固くなるので、しっかりと封を閉め、空気が袋の中に入らないようにしましょう。パン専用の密閉容器などに入れると乾燥を防げます。
夏場は湿気でカビが繁殖するので、購入した際にいつ食べるか判断して冷凍保存しましょう。フルーツやクリームを使った菓子パンは当日中にいただきましょう。
●冷凍保存するには
パンは冷凍に向いている食品です。おいしく長持ちさせるなら、日にちが経つほどパンの風味が落ちて乾燥してしまうので、賞味期限が近づいてからではなく、新しいうちに冷凍しましょう。
<食パン・バターロール>
市販の食パンや菓子パンの袋は通気性があるので、ラップかアルミホイルで包みなおしましょう。食パンは1枚ずつ、バターロールは1個ずつ包んでから冷凍用保存袋に入れると、庫内のにおい移りを防いでくれます。冷凍で約1か月保存可能。薄切りのパンなら凍ったままトースターで焼いていただけますが、厚切りにしたものは自然解凍してから焼いたほうがおいしくいただけます。
<フランスパン・ベーグル>
フランスパンは食べやすい大きさに切り分けてから、ベーグルは1個ずつラップかアルミホイルで包んでから冷凍用保存袋に入れて冷凍しましょう。冷凍で約1か月保存可能。焼く前に霧吹きで表面に少し水をかけてから焼くとおいしく仕上がります。
<菓子パン>
市販の菓子パンの袋は通気性があるので、袋から取り出してラップで菓子パンを1個ずつ包み冷凍用保存袋へ。菓子パンは冷凍で約1か月保存可能。自然解凍で2~3時間ほど室温に置いておくと、そのままいただけます。
●その他
<サンドイッチにして冷凍する>
食パンにジャムやバターを塗ってサンドし、食べやすく切ってから冷凍用保存袋に入れて冷凍室へ。自然解凍でおいしくいただけます。
<クルトンにして冷凍する>
角切りにしたパンを多めの油で揚げてクルトンに。油を切って冷めたら冷凍用保存袋に重ならないように入れて冷凍します。自然解凍してスープやサラダのアクセントに。
<卵液に浸して冷凍する>
4~6等分に切った食パンに卵、砂糖、牛乳を混ぜて作った卵液に浸し、ラップで包んでから冷凍用保存袋に。バターを入れ熱したフライパンで焼けばフレンチトーストの出来上がり。
料理研究家・ラク家事アドバイザー 島本 美由紀
食材保存の基本やアイデアと共に、おいしく食べるコツをお伝えします。
テレビや雑誌を中心に、手軽に誰でも簡単に作れる料理レシピを考案。料理だけにとどまらず、家事全般のラク(楽しくカンタン)を追求する「ラク家事アドバイザー」としても活動しています。暮らしのなかで抱える保存の悩みについて、アイデアと一緒にみなさんにご紹介していきたいと思います。
【URL】 | 島本美由紀オフィシャルサイト http://shimamotomiyuki.com/ |
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【メディア】 | 「オレンジページ」(オレンジページ)、「ESSE」(扶桑社)、「女性セブン」(小学館)、日本経済新聞、「めざましテレビ」(フジテレビ)、「あさいち」(NHK)、「モーニングバード」(テレビ朝日)、「七色日和」(テレビ東京)などの出演など多数。 |
【著書】 | 「時間とお金が10倍になる!冷蔵庫お片づけ」(講談社)、「冷蔵庫スーパー片づけ術」(双葉社)、「ためず、忘れず、使い切る!『ストック食品』管理術」(亜紀書房)など、著書や監修本は25冊を超える。 |
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