塩・砂糖の上手な保存方法とは?
先日、砂糖を補充しようと思ったところ、以前開封した砂糖がガチガチに固まってしまっていました!砂糖や塩は、開封後どのように保存すればいいのでしょうか?
砂糖が固まるのは乾燥が原因。少量の水分で元通りになります
調理によく使う砂糖と塩。長期保存が可能で賞味期限のない食品ですが、どちらも保存しているとカチカチに固まってしまいます。固まってしまう理由と固まってしまった際の対処方法を知ることで、この2つの調味料と上手に付き合っていくことができます。下記の保存方法を守っておいしくいただきましょう。
●砂糖
砂糖が入っている袋(ビニール製)には通気性があり、湿気を通します。このため、湿度の高い場所では水分を吸収し、乾燥した場所では砂糖の水分は蒸発するため、湿度変化の激しい時季に保存していると固まってしまいます。
砂糖が固まらないようにするためには、密閉容器に入れて湿度変化の少ない場所で保存すること。また、ヨーグルトについているフロストシュガー(甘さ控えめの大粒の砂糖)を混ぜると固まりません。フロストシュガーは市販でも売っていますので、固まって使いにくいといったイライラを先に解消したい方は、ぜひお使いください。
<砂糖をサラサラに戻す裏ワザ>
砂糖が固まってしまう1番の原因は乾燥。ポリ袋や密閉容器に砂糖を入れて塊に水を1~2滴、もしくは霧吹きでさっと水をかけ、口を閉じて半日から1日置くとほぐれます。また、やわらかい食パンを入れてもほぐれます。
●塩
塩が固まる原因は湿気。にがりを多く含む塩ほど湿気を吸収しやすいので固まりやすくなっています。使う分だけ袋から容器に移し替え、残りは袋を密閉して保存するとよいでしょう。また、塩はにおいを吸着しやすい食品なので、においの強いものの側には置かないようにしましょう。食卓の容器に塩を入れる場合は、炒った米を入れておくと固まりにくくなります。
<塩をサラサラに戻す裏ワザ>
固まってしまった塩は耐熱皿に乗せ、ラップをしないで15~20秒加熱すればサラサラに戻ります。フライパンでから炒りしても大丈夫です。
料理研究家・ラク家事アドバイザー 島本 美由紀
食材保存の基本やアイデアと共に、おいしく食べるコツをお伝えします。
テレビや雑誌を中心に、手軽に誰でも簡単に作れる料理レシピを考案。料理だけにとどまらず、家事全般のラク(楽しくカンタン)を追求する「ラク家事アドバイザー」としても活動しています。暮らしのなかで抱える保存の悩みについて、アイデアと一緒にみなさんにご紹介していきたいと思います。
【URL】 | 島本美由紀オフィシャルサイト http://shimamotomiyuki.com/ |
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【メディア】 | 「オレンジページ」(オレンジページ)、「ESSE」(扶桑社)、「女性セブン」(小学館)、日本経済新聞、「めざましテレビ」(フジテレビ)、「あさいち」(NHK)、「モーニングバード」(テレビ朝日)、「七色日和」(テレビ東京)などの出演など多数。 |
【著書】 | 「時間とお金が10倍になる!冷蔵庫お片づけ」(講談社)、「冷蔵庫スーパー片づけ術」(双葉社)、「ためず、忘れず、使い切る!『ストック食品』管理術」(亜紀書房)など、著書や監修本は25冊を超える。 |
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