大根の食べごろ、保存方法とは?
先日購入した大根を食べようと思ったら、少し柔らかくなっていました。柔らかくなった大根は食べられるのでしょうか?大根の食べごろ、また長持ちさせる保存方法について教えてください。
中が傷んでいなければ煮物に!短時間で味がしみ込み美味しく。
ある農家のおばあさんは大根を収穫後すぐに食べずにやわらかくなってから煮物を作るとお話してくれました。水分を蒸発させ柔らかくすると味がしみ込みやすくなるとのこと。
購入後、時間が経ってしまうと大丈夫かな?と気になりますが全く問題ありません。購入直後にサラダや浅漬けでシャキシャキ食感を楽しんだ後、残りは味噌汁の具にしてとろりと柔らかい食感を楽しみましょう。干す場所があれば漬物にしても。また1cm厚さくらいの輪切りにし干しておくと切干大根のようなコリコリとした食感が生まれ、煮物に入れても煮崩れせず炒め物に入れても美味しくいただくことができます。
■美味しい大根の選び方
・ひげ根が少なく皮がなめらか
・緑と白のコントラストがはっきり
・まっすぐ太いもの
■大根の上手な保存法
・葉部分はすぐ切り分ける
・カットされたものはラップで包み野菜室
・乾燥させない
最近、野菜の直売所を多くの場所で見かけるようになりました。葉付きの大根を購入することも珍しくないのではないでしょうか。葉付きの大根を選ぶときは葉の茎が締まっているかを確認してください。茎がスカスカしていると大根の中心にすが入っている可能性があります。
葉はどんどん水分や養分を吸い取ってしまうので、購入後すぐに葉の部分は切り分けましょう。葉にはビタミンやカルシウムが根部分の数倍多く含まれているので捨てずに炒め物やお漬物、味噌汁や餃子の具に使いしっかりと栄養を摂取しましょう。
また白い根の部分には消化酵素がたっぷり含まれています。胃がむかむかするときやもたれている時は薬を飲むよりも生の大根がお勧めです。
野菜ソムリエ 神野佳奈子
皆様のおいしい野菜生活をお手伝いします。
美味しい野菜の選び方や保存法、食べ方の工夫や豆知識をより多くの方にお伝えしたいと全国各地の講演や料理教室、イベントに足を運んでいます。生きていくために欠かせない「食」「野菜」のことに少しでも興味を持っていただけたら嬉しいです。
【URL】 | http://www.canaco831.com/ |
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【メディア】 | 朝日新聞、毎日新聞、「やじうまテレビ」(テレビ朝日)、「ワールドビジネスサテライト」(テレビ東京)、「スッキリ」(日本テレビ)出演など多数。 |
【執筆】 | 「大切な人に教えたい野菜の魔法」(ゴマブックス)、「お野菜が好き」(グラフ社)、「えのき氷レシピ」(ぴあ)、「毒出し生大根ダイエット」(洋泉社)、「ナッツレシピ」(マガジンハウス)など多数。 |
【監修】 | セブンイレブン「野菜スイーツ」、ローソン「色の健康サラダ」、松竹MOVIX「野菜焼きドーナッツ」など多数。 |
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