癲癇(てんかん)発作時の対処方法とは?
私の母が癲癇(てんかん)という病気を持っているということを先日知りました。名前は聞いたことあるのですが、どのような病気がわかりません。また突如、発作が起きた場合はどのように対処すればいいのでしょうか?
発作の徴候を知りましょう。
てんかんは、脳の神経の突発的で過剰な電気的刺激により一時的に機能障害に陥った状態で、その発作は軽いものから、倒れて激しく痙攣するものがあります。先天的なもの、事故や手術の後に起こることもあります。
■ 徴候・症状
(軽い発作)
1. ぼんやりする
2. 目がすわる
3. 物を落とす
(激しい発作)
1. 突然頭をカクンとうなだれ倒れてしまう(脱力発作)
2. 突然硬直して倒れる(強直性けいれん)
3. 筋肉の強い緊張と弛緩を繰り返す(間代性けいれん)
4. 顔が青黒くなる(チアノーゼ)
5. 口から泡をふく
6. 失禁する
■ 応急手当
1. 口に無理に物を入れない(気道、呼吸の妨げになる)
2. 発作を起こしそうなときには、周囲の危険物をどける
3. 呼吸状態が観察できる程度に襟元や衣服を緩める
4. 倒れて怪我をした場合は、怪我の手当をする。
5. 身体を無理に押さえつけない
6. 安心させるよう常に声をかけ、意識状態を観察する。
7. 車イスなどに座っている場合、床に寝かせるのが難しい場合は、シートベルトを締め後ろに回り頭を支える。
8. 発作が治まったら、嘔吐に備えて回復体位(横向きにして顔を少し床に向ける)など楽な姿勢で静かに休ませる
9. 反応や呼吸が回復しないときは、応急手当をしながら救急車を頼む
10. けいれんの持続時間、けいれんの形態(全身か、身体の一部か)、意識の状態などを医師や救急隊に伝える
■応急手当の目的
今回は、誰でも簡単に身につけられる応急手当をご紹介いたしました。応急手当(ファーストエイド)とは、怪我や急病のときそれ以上「悪化させない」ように「苦痛を軽減」して、なるべく早く医師の手当てを受けさせることを目的としています。
ファーストエイド・インストラクター 鹿口恵子
突然のケガなどに、誰でもできる応急処置をご案内します。
突然のケガや急病の時に、「それ以上悪化させない」、また「苦痛を軽減」するために応急処置をご紹介していきます。日ごろから応急処置の方法を知っておくことで、突然の事故でも正しい対応が可能になります。
【資格】 | 財団法人日本交通安全普及協会チャイルドシート認定指導員。 東京都消防庁認定 応急手当普及員。 モータースポーツ・ライフセービング機構「ドライバー&子供の応急手当」インストラクター。 NPOキッズデザイン協議会会員。日本交通医学工学研究会会員。 |
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