生理痛の緩和方法とは？

月経痛は、子宮内膜症や子宮筋腫などの器質的な病気（痛みの原因となる明らかな異常）が原因となっている場合と、冷え・血行不良・ストレスなどが原因となっている場合があります。年々痛みがひどくなる、鎮痛剤が効かない、月経期以外にも腹痛や腰痛などの症状がある、といった場合は器質的な病気が隠れている可能性がありますので、早めに婦人科で検査を受けた方がベターです。

月経痛がつらい場合は、骨盤周りの血行をよくすることが重要です。湯船に30分以上じっくりつかる、腰や下腹部にカイロを貼るなどして温める、体を冷やす食べ物や飲み物を控える、骨盤周りのストレッチをするといった工夫で、血液の流れを改善させましょう。痛みがつらいからといって体を動かさないと余計に血行が悪くなりますので、軽い運動やストレッチは行うことをお勧めします。

物理的に冷たい食べ物や飲み物だけでなく、パッションフルーツや精白されたお米・小麦・砂糖やジャンクフードなども体を冷やすため、避けるようにしてください。特に、甘いものは非常に体を冷やす作用が強く、月経痛をひどくする要因にもなりますので、月経期だけでも甘いものは摂らないようにするといいでしょう。

痛み止めを使う場合は、痛みがひどくなりきってからでは効きが悪くなりますので、多少痛いかもくらいの段階で早めに服用するようにしましょう。痛みがひどくて日常生活に支障が出てしまうようであれば早めに婦人科に相談することをお勧めします。月経痛の治療法としては、冷えや血行不良を改善する漢方薬を使ったり、低用量や超低用量のピルを使ったりします。ピルは内膜症の進行を抑える作用もありますので、内膜症による月経痛がつらい場合はピルで治療をしておいたほうがいいでしょう。