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地道にコツコツ、500円玉貯金の方法とは?

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毎月貯金をしているのですが、急な出費などでなかなか貯金が貯まらずにいます。そこで、誰でもコツコツできる500円玉貯金を実践してみようと思います。500円玉貯金を続けるためのコツや、500円玉貯金の方法について教えてください。

目的を決めることやルールの習慣付けが大事です。

■どのように位置づけるか

500円玉貯金を始めるにあたり、まずは、何を目的にするかを考えましょう。例えば、500円玉を100枚貯めて、ようやく5万円です。人生にインパクトを与えるような額まで貯めるのは、なかなか難しいため、目標は、例えば、国内の温泉旅行、趣味のコレクション、家電製品の買い替えなど、10万円以下で実現できるもののイメージを持つとよさそうです。


その目的から考えると、500円玉貯金は、「リラクゼーション」や「充足感を得ること」を副次的効果として期待してもよいと思います。例えば、勤務先から帰宅した時に、たまたま財布の中に500円玉が入っていれば、「おつかれ様」の気持ちで、貯金するルールにしてみてはいかがでしょうか。同時に、財布の中のレシート類を整理する習慣を組み合わせてもよいと思います。


貯金箱は、途中で開けられないものにすれば、使ってしまう誘惑に負けにくいですが、それがストレスになることもあります。ならば、あえて500円玉が見える箱やケースにする選択もあります。日々、貯まっていく様子がリアルに見えた方が、楽しみも増えますし、500円玉には、重みがあるので、デジタルデータのお金とは異なる充足感が得られます。時々、500円玉を財布に戻してもよいなど、ゆるいルールを作ってもよいでしょう。


■注意点は

500円玉がある程度まで貯まれば、使うために、両替をしなければなりません。500円玉は、1枚の重さが7gなので、200枚(10万円)で、1.4Kgです。大量に貯まると、取扱いが難しくなるので、なるべく200枚(10万円)程度までを限度にして、銀行に持ち込むのがおすすめです。有人店舗で両替できます。


両替手数料は、例えば、ある銀行では、窓口の場合、51枚から500枚までは1回あたり原則300円+税、両替機を使うと、51枚から1,000枚までは1回あたり200円です。なお100枚以下であれば、一定条件のもと1日1回まで両替機で無料にできます。ATMは機能により大量には入金できない場合もあるので注意してください。


500円玉貯金は、継続すれば、それなりの額にはなります。ただし、上記のような不便さもありますし、また、教育資金、住宅購入資金、老後生活資金など大きな資金の準備にも向きません。500円玉貯金は、楽しみの一つとして、目的とルールを決めて取り組んでみてはいかがでしょうか。


ファイナンシャルプランナー 森本 直人

筆者の写真

マネー管理の基礎から応用まで。家計相談のプロがお伝えします。

有料による家計相談実績は、100世帯以上。実務家ファイナンシャルプランナーがあなたの家計をアドバイスします。暮らしを守り、豊かにするための本格的マネー管理をぜひ実践してみてください。

【URL】 森本FP事務所オフィシャルサイトhttp://www.morimoto-fpj.com/
【資格】 日本ファイナンシャル・プランナーズ協会会員  CFPR
【メディア】 危ない投信乗り換え商品(サンデー毎日)取材協力、親の資産管理をサポート(日本経済新聞)取材協力

※上記に関するご質問、お問合せは、原則受付けておりませんのであらかじめご了承ください。