20代・30代独身の平均貯金額とは?
社会人になり数年経ちますが、なかなか貯金が貯まらずにいます。一般的に20代・30代の独身男性、また独身女性は、どれくらいの金額を貯金しているのでしょうか?20代・30代の平均貯金額について教えてください。
自分のライフプランに合わせて、適切な目標値を設定しましょう。
●どのくらい貯金があるか
調査データによれば、単身世帯の貯金額の平均は、20代 279万円、30代 795万円です。
みんな、意外と貯めているなと思われたかもしれませんが、実は、高めに感じる理由があります。それは、調査データには、人数としては少ないが高額の貯金を持つ人の数値も含まれているためです。例えば、相続で大金が入ってきた、会社を立ち上げて大成功した、あるいは、プロスポーツ選手でたくさん稼いでいる、といった人たちが含まれていれば、平均をいっきに押し上げますよね。
そこで、ぜひ参考にしたいデータが、中央値です。中央値とは、例えば、101人いたら、51人目の数値をいいます。具体的に、貯金額を中央値で見ると、20代 112万円、30代 400万円となっています。この数値の方が、納得感があるのではないでしょうか。
さらに付け加えると、実は、上記の平均や中央値には、「貯金なし」の人のデータが含まれていません。
なおここでいう「貯金」とは、定期預金などに限らず、株式、投資信託、個人年金保険などを含む「金融資産」のことをいいます。日常的な出し入れに使う銀行口座以外の金融資産がない、と回答した人が、20代 47.4%、30代 37.2%にもなります。
●月々の貯金額はいくらか
次に、一般的に月々いくらくらいの貯金をしているかです。
前出の調査によれば、年間手取り収入(臨時収入を含む)からの貯金割合は、20代 19%、30代 18%です。また臨時収入等からの貯金割合の平均が、20代 44%、30代 43%です。
このデータから推測すると、仮に、税引き後の手取り年収300万円(うち賞与60万円)なら、給与分からは、月々2.5~3万円程度、賞与分からは、25~30万円程度を貯金している、というのが貯金をしている人の一般的なイメージです。
もちろん、ライフプランは人それぞれなので、例えば、20代で独身であれば、貯金に励むより、まだまだ夢を追いかけるという選択もあります。30代後半あたりからは真剣に貯金を考えた方がよいかもしれません。上記は、あくまで貯金目標を立てる場合の、目安としてみてはいかがでしょうか。
出典:金融広報中央委員会(知るぽると)「家計の金融行動に関する世論調査(平成26年度版)」
http://www.shiruporuto.jp/finance/chosa/yoron2014tan/ (最終確認:2015年7月31日)
ファイナンシャルプランナー 森本 直人
マネー管理の基礎から応用まで。家計相談のプロがお伝えします。
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【資格】 | 日本ファイナンシャル・プランナーズ協会会員 CFPR |
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