1年で100万円貯蓄する方法とは?
1年後にやりたいことや目標があるので、そのために貯蓄をしたいと考えています。難しいかもしれませんが、目標としては1年間で100万円貯める事を目指しています。1年間で100万円を貯金するためのコツを教えてください
家計の収支を洗い出すことがポイントです。
■まずは、計画から
1年間で100万円を貯めるということは、仮に現時点で貯蓄ゼロとするなら、手取り収入の中から例えば、月5万円、賞与時20万円を年2回、あるいは、月8.4万円などのペースで積み立てる必要があります。
この計画が可能かどうかを判断するために、まずは、家計の収支状況を洗い出す必要があります。現時点で家計簿を付けていれば、それを元にできますが、おそらくほとんどの方は、家計簿は付けていないと思います。そこでどうするかです。
■家計簿がなくても大丈夫
家計の収支状況をざっくりと把握するためには、簿記の理論でいうところの推定簿記という方法を使います。なお簿記の理論を知らなくても、やることは単純なのでご安心ください。まずは、銀行の預金通帳を記帳し、前年の1月1日時点と12月31日時点の残高をメモします。預金口座が複数ある場合は、それぞれの時点の残高を調べて合計します。
基本の計算式は次の通りです。
【 1月1日時点の預金残高+年間の手取り収入-12月末日時点の預金残高=年間の総支出額 】
年間の手取り収入は、会社員ですべて銀行振込の場合は、通帳の数字を追いかけて、1年分を合計すればわかるはずです。年間の総支出額まで算出できたら、その1年間で大きな支出をしたか思い出してみてください。例えば、旅行や車、家電製品の購入など高額の支出です。他に、冠婚葬祭の支出、税金の納付など、臨時の支出もできるだけ思い出してみてください。領収書も探してみましょう。
そして、年間の総支出額から高額支出、臨時支出を差し引いた数字を12ヵ月で割ると、1月あたりの基本生活費が推定できます。
基本生活費が例えば、月18万円のように推定できたら、さらに費目ごとに書き出して分析します。具体的に、家賃、水道光熱費、通信費など通帳に記帳されていれば、月あたりの概算を把握できます。クレジットカードの明細からわかることもあります。
それ以外でわからないのが、現金支払い分です。食費、教養娯楽費、交際費、理美容費などです。レシートを残していれば、電卓で足し合わせてもよいでしょう。どうしても内訳がわからなければ、使途不明金としますが、使途不明金こそ、実は削減できる部分かもしれません。
いったんこのように洗い出してみると、その計画が本当に実現可能なのか、どこを削減できるのかなど、目標の達成に向けた道のりが見えてきます。やると決めれば、その日のうちにもできる集計方法です。ぜひ一度お試しください。
■具体的な貯蓄方法
家計の収支状況を洗い出し、毎月いくら、賞与時いくらのような計画を立てられたら、具体的な貯蓄方法は、給与天引きの仕組みがおすすめです。ある意味強制力を持たせたプログラムにするわけです。なお1年後の引出しを想定するなら、会社の財形貯蓄よりも、銀行の自動積立の方が適しているかもしれません。
ファイナンシャルプランナー 森本 直人
マネー管理の基礎から応用まで。家計相談のプロがお伝えします。
有料による家計相談実績は、100世帯以上。実務家ファイナンシャルプランナーがあなたの家計をアドバイスします。暮らしを守り、豊かにするための本格的マネー管理をぜひ実践してみてください。
【URL】 | 森本FP事務所オフィシャルサイトhttp://www.morimoto-fpj.com/ |
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【資格】 | 日本ファイナンシャル・プランナーズ協会会員 CFPR |
【メディア】 | 危ない投信乗り換え商品(サンデー毎日)取材協力、親の資産管理をサポート(日本経済新聞)取材協力 |
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