1.自動車保険の「年齢条件」とは?

自動車保険の保険料が、どのような要因で決まるかご存知ですか?保険料を決める重要な要素の一つに「年齢条件」があります。

年齢条件とは、補償の対象となる運転者の年齢範囲を限定することで、保険料を抑える仕組みのことです。

例えば、年齢条件を「26歳以上補償」に設定した場合、26歳以上の方が運転しているときの事故は補償の対象となりますが、25歳以下の方が運転中に起こした事故は、原則として補償の対象外となります。

保険会社によって年齢条件の区分は異なりますが、損保ジャパンの個人用自動車保険「THE クルマの保険」では、主に以下の4つの区分を設けています。

【「THE クルマの保険」における年齢条件区分】
運転者の年齢条件区分 補償の範囲
全年齢補償 年齢を問わず補償の対象となる
21歳以上補償 21歳以上の方が運転中に事故をおこした際に補償の対象となる
26歳以上補償 26歳以上の方が運転中に事故をおこした際に補償の対象となる
35歳以上補償 35歳以上の方が運転中に事故をおこした際に補償の対象となる

一般的に、運転者の年齢範囲を限定する方が、年齢条件を設定しない「全年齢補償」に比べて、保険料が安くなる傾向にあります。

2.年齢で保険料が変わる理由

年齢は保険料が決まる重要な要因の一つです。なぜなら、運転者の年代によって、事故のリスクが異なる傾向があるからです。

警察庁が発表しているデータによると、2023年中の免許保有者10万人あたりの交通事故件数は、16~19歳が約976件と最も高く、次いで20~24歳が551件です。35歳~69歳はほぼ横ばいで推移していますが、70歳以降は再び上昇し、85歳以上では約496件となっています。

このような年代ごとのリスク差を保険料に反映させる仕組みの一つが「年齢条件」です。事故のリスクが高いとされる若年層も補償範囲に含める(全年齢補償など)と保険料は高くなり、逆にリスクが比較的低い年代に限定する(35歳以上補償など)と、保険料が低くなります。

また、「年齢条件」とは別に、主に使用される方(記名被保険者)の年齢をより細かく区分し、リスクの実態を保険料に反映させる「記名被保険者年齢別料率区分」という仕組みも導入しています。

このように、自動車保険は年齢を含むさまざまなリスクを総合的に判断し、保険料を算出しているのです。

3.年齢条件を設定する際のポイントや注意点

年齢条件の仕組みを理解したところで、次に実際に設定する際のポイントをみていきましょう。設定を誤ると、いざというときに補償が受けられない可能性があります。

3.1.最も年齢が若い運転者に合わせて設定する

年齢条件を設定するうえで大切なのは、まず「年齢条件が適用される範囲」を確認することです。そして、その範囲内で「最も年齢が若い運転者」に合わせて設定しましょう(これらの方が個人事業主の場合は、業務に従事する使用人も含めて最も若い方の年齢に合わせてお選びください)。

「年齢条件が適用される範囲」とは、主に以下の人々を指します。(※)

  1. ① 記名被保険者(契約自動車の主たる運転者)
  2. ② 記名被保険者の配偶者
  3. ③ ①または②の同居の親族

※①~③の方々の業務に従事する使用人の方が運転される場合は、その方も含めて年齢条件を設定する必要があります。

例えば、次のようなご家族のケースで考えてみましょう。

  • 本人:50歳
  • 配偶者:50歳
  • 同居の息子:18歳

以前はご夫婦のみが運転するため、年齢条件を「35歳以上補償」に設定していましたが、同居の息子が新たに運転免許を取得し、車を運転することになったとします。

このご家族全員が運転者の場合、年齢条件が適用されるのは「本人」「配偶者」「同居の息子」の3人です。この中で最も若いのは「18歳の息子」のため、息子を補償の対象にするためには、年齢条件を「全年齢補償」に設定する必要があります。

「35歳以上補償」のまま変更手続きをしないと、18歳の息子は補償の対象外となってしまうため、注意が必要です。万が一の事故の際にしっかり備えるためにも、年齢条件は正しく設定をしましょう。

なお、別居している未婚のお子さまや、一時的に運転を頼んだご友人などは、この年齢条件の適用範囲には含まれないため、これらの方が運転する場合は年齢条件の設定に関わらず補償の対象となります。
また、このご家族のようなケースでは「運転者限定特約」についても考慮する必要があります。詳しくは次項でご紹介します。

3.2.「運転者限定特約」とセットで利用することもできる

年齢条件を設定する際には、誰を補償の対象にするかを決める「運転者限定特約」についてもあわせて確認しましょう。

「運転者限定特約」とは、運転者の範囲を、「本人限定」や「本人・配偶者限定」といった関係性で絞り込む特約のことです。年齢条件が運転者の年齢で範囲を区切るのに対し、運転者限定特約は運転者の関係性で範囲を区切る、という役割の違いがあります。

この2つはセットで考えることが大切です。例えば、運転者を「本人・配偶者限定」に設定している場合、補償の対象となるのは、ご本人とその配偶者のみです。そのため、同居のお子さまが新たに運転を始める際は、年齢条件を見直すだけでなく、「本人・配偶者限定」特約も外す必要があります。

【運転者の範囲と年齢条件の適用関係】
運転者限定特約 運転者の範囲
①:記名被保険者 ②:記名被保険者の配偶者 ③:①または②の同居の親族 ④:別居している親族
友人や知人など①〜③以外の方
なし
本人・配偶者限定 × ×
本人限定 × × ×
年齢条件 年齢条件が適用される 年齢条件は適用されない

「運転者限定特約」について、さらに詳しく知りたい方はこちらの記事もご覧ください。

3.3.見直すタイミングを把握しておく

年齢条件は、保険期間の途中でも変更が可能です。ご家族の状況の変化に合わせて、定期的に見直しましょう。

年齢条件を見直すべき主なタイミングを3つ紹介します。

  1. お子さまが免許を取得したとき
    これまで運転していなかったお子さまが免許を取り、家族の車を運転するようになった場合は、お子さまの年齢に合わせて年齢条件を低い区分に変更する必要があります。
  2. 同居のお子さまが独立・別居したとき
    運転していた同居のお子さまが、就職や結婚を機に家を出て別居した場合、そのお子さまは年齢条件の対象から外れます。そのため、より高い年齢条件に引き上げれば、保険料を抑えられる可能性があります。
  3. 運転する方が誕生日を迎えたとき
    最も若い運転者の方が21歳や26歳、35歳といった、年齢条件の区分が変わる誕生日を迎えたときは、見直しをする良い機会です。年齢条件は自動で変更されないため、契約者ご自身で変更の手続きをする必要があることを覚えておきましょう。

自動車保険の見直しについては、こちらの記事でも詳しく解説しています。

4.実際に変更する際の手続きの流れ

年齢条件の変更は、保険の更新時期を待たなくても、保険期間の途中でいつでも手続きが可能です。ただし、変更手続きが完了した日(または指定した変更日)からしか新しい補償は適用されません。 特にお子さまが運転を始める場合など、年齢条件を広げる(年齢を引き下げる)変更は、必ず「お子さまが運転する前」に済ませておきましょう。

手続きの際は、「保険証券」または「保険契約継続証」を準備しておくと、証券番号などが分かりスムーズです。
損保ジャパンの自動車保険の場合、手続き方法は以下の2つがあります。

  • WEB受付フォームでお手続き
  • 取扱代理店へ連絡してお手続き

WEBでのお手続きは24時間可能なため、忙しい方におすすめです。一方、取扱代理店へ連絡した場合、ご家庭の状況に合わせて最適な年齢条件や運転者限定の組み合わせを相談しながら手続きできます。

詳しい手続きの流れは以下のページを参考にしてください。

まとめ

自動車保険の年齢条件とは、補償の対象となる運転者の年齢を限定することで、保険料が割引される仕組みです。年齢条件を設定する際のポイントは、運転する同居のご家族の中で「最も若い方」に合わせることです。

ライフステージや家族構成の変化は、年齢条件などの契約内容を見直す良いタイミングです。「今の設定で大丈夫かな?」と思ったら、ぜひこの機会にご自身のご契約内容を確認してみましょう。

※本コラムの記載内容は、特段の記載がない限り、損保ジャパンの保険商品ではなく、一般的な保険商品の説明としています。
※損保ジャパンの保険商品に関する内容は、2026年1月1日以降始期契約における補償内容等の概要をご説明したものです。詳しい内容については取扱代理店または損保ジャパンまでお問い合わせください。

SJ25-57057(2026.01.06)
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