1.運転者の範囲を限定すれば保険料が安くなる!

自動車保険は運転者の範囲を限定するオプションがあります。それが、「運転者限定特約」と「運転者年齢条件特約」の2つの特約です。

運転者限定特約とは、限定された運転者のみ補償の対象とする特約です。「本人限定」「本人・配偶者限定」「家族限定」などがあり、運転者の範囲が狭まるほど保険料は安くなります。

※損保ジャパンの「THE クルマの保険(個人用自動車保険)」では、「本人限定」と「本人・配偶者限定」の2つの限定範囲から選択が可能です。

1.記名被保険者
                            運転者限定特約について、「なし」「本人配偶者限定」「本人限定」全て補償の対象
                            運転者年齢条件を適用します。
                            2.1の配偶者
                            運転者限定特約について、「なし」、「本人配偶者限定」が補償の対象。「本人限定」は補償の対象外
                            運転者年齢条件を適用します。
                            3.1または2の同居のご親族
                            運転者限定特約について、「なし」のみ、補償の対象。「本人配偶者限定」「本人限定」は補償の対象外
                            運転者年齢条件を適用します。
                            4.1~3以外の方
                            運転者限定特約について、「なし」のみ、補償の対象。「本人配偶者限定」「本人限定」は補償の対象外
                            運転者年齢条件を適用しません※
                            ※1~3いずれかの義務に従事する使用人の場合は、その方も含めて運転者年齢条件を適用してください。
                            保険料は、「運転者限定特約」が「なし」が高く、「本人配偶者限定」「本人限定」の順で、低くなります。

運転者年齢条件特約は、年齢条件を満たす運転者のみ補償の対象とする特約です。「21歳以上」「26歳以上」「35歳以上」といったように運転者を年齢で限定します(年齢条件は保険会社によって異なる)。こちらも、運転者の年齢が狭まるほど保険料は安くなります。

18~20歳
                            「運転者年齢条件」が「全年齢補償」のみ補償の対象。「21歳以上補償」「26歳以上補償」「35歳以上補償」は補償の対象外
                            21~25歳
                            「運転者年齢条件」が「全年齢補償」「21歳以上補償」が補償の対象。「26歳以上補償」「35歳以上補償」は補償の対象外
                            26~34歳
                            「運転者年齢条件」が「全年齢補償」「21歳以上補償」「26歳以上補償」が補償の対象。「35歳以上補償」のみ補償の対象外
                            35歳~
                            「運転者年齢条件」が「全年齢補償」「21歳以上補償」「26歳以上補償」「35歳以上補償」の全てが補償の対象。
                            保険料について、「全年齢補償」が一番高く、「21歳以上補償」「26歳以上補償」「35歳以上補償」の順で安くなる

運転者限定特約と運転者年齢条件特約をかけ合わせて、運転者の範囲を限定するのもOKです!併用することでさらに限定することができるので、ムダを減らして保険料を安くしたい人は検討してみましょう。

ただし、保険料が安くなる分、補償の対象者以外が運転すると補償されない点には注意が必要です。
あなたのほかに、あなたの車を運転する人はいませんか?

保険料の安さだけを求めるのではなく、運転者の範囲を狭めても問題ないかよく考えて選択しましょう。車の乗り方に合った設計をすることが大切です。

2.ほかの人が運転するときの3つの対策

車を運転するヒ゛シ゛ネスウーマン

では、運転者を限定している状態で、車を家族や友人に貸す、友人グループで運転を交代しながら旅行するといったように、補償対象者以外の人が運転するときはどうすればいいのでしょうか。

取れる対策を3つご紹介します。

①他車運転特約を使う
②1日自動車保険に入ってもらう
③一時的に特約を外す

(1)他車運転特約を使う

車を貸す友人が自動車保険に入っているなら、他車運転特約をつけているか確認しましょう。他車運転特約は他の人の車を運転する場合に適用され、友人が入っている自動車保険と同じ内容で補償されます。

ただし、車両保険に入っていなければ車の損害は補償対象外ですし、車両保険に加入していても「車対車・限定危険型(エコノミー型などとも呼ばれる)」だと単独事故や自転車との衝突などは補償対象外になります。トラブルにならないよう車を貸す前に友人へ加入内容を確認するようにしましょう。

また、他車運転特約は、配偶者や同居の家族に一時的に車を貸す場合は利用できない方法なので注意しましょう。

(2)1日自動車保険に入ってもらう

1日自動車保険は、12時間や24時間単位で入れる自動車保険で、Web(スマホやPC)やコンビニで契約できます。自動車保険に加入していない友人へ、1日~数日といった短期で車を貸すときには、1日自動車保険に加入してもらうとよいでしょう。

対人賠償責任保険と対物賠償責任保険がメインですが、プランによって車両保険もつけることができます。また、「臨時被保険者に関する特約」をつければ、複数人で交代して運転をする場合も補償されます。

運転者本人や配偶者が所有する車やハイクラスの車、キャンピングカーのような8ナンバーの車は契約できないなど申込には条件があるので、確認が必要です。

(3)一時的に特約を変更する

この方法は、車を貸す側(あなた)が手続きをする必要があります。運転者限定特約や運転者年齢条件特約はいつでも変更が可能なので、保険会社や代理店に連絡(Webで手続きできる保険会社もあり)して、変更の手続きをしてください。

車を貸す期間が長期間になる場合には、1日自動車保険よりも一時的に特約を変更する方がお得になるケースもあります。どちらがお得か気になる場合には、保険会社や代理店に相談することをオススメします。

運転者限定特約や運転者年齢条件特約を変更すると保険料が高くなったままになってしまうので、普段の車の乗り方に戻ったら、また内容を戻す手続きも忘れないようにしましょう。

3.まとめ

車の乗り方を振り返ってみて、もし運転者の範囲を限定しても問題なさそうであれば、保険料を安くできる「運転者限定特約」と「運転者年齢条件特約」の追加を検討してみましょう。保険期間の途中でもつけ外しや内容の変更ができるので、状況の変化に対応できる特約です。

家族や友人に車を貸すなら、安心して貸せるといいですよね。ご紹介した3つの対策から状況に合った方法を選びましょう。

※このコラムでご案内した内容は概要を説明したものです。詳細につきましては、取扱代理店または引受保険会社までお問い合わせください。なお、補償の内容・取扱い・特約名称等は、引受保険会社により異なります。詳細は各引受保険会社までお問い合わせください。
SJ23-07692(2023.09.20)

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