アメリカの収納事情
日本ではようやく知られ始めた整理収納サービスですが、主人の私費留学に同行したアメリカでは10年以上前から既にビジネスとして定着しています。「ガラクタ(Clutter)」の整理法に関するアメリカ発の翻訳本は日本でも多数紹介されていますよね。
ニューヨークなどの大都市をのぞけば広い住居も夢ではないアメリカですが、私達が住んでいた田舎町でも2台分(!)のガレージが物であふれ、肝心のマイカーはガレージの前に駐車、なんてお宅を見かける事も。やはり、「広い家なら片づく」という訳でもなさそうです。
モノだけでない、整理のスキル
そんなアメリカには「NAPO(National Association of Professional Organizers=全米プロフェッショナル・オーガナイザー協会:筆者訳)」と呼ばれる団体があります。加入すると整理に関する様々な情報が盛り込まれた会報(現在は英語のみ)を受けとる事ができ、研修や認定を受ける事で「整理のプロ」になる事もできます。
「整理」のスキルは物だけでなく暮らしの様々な分野で応用が可能なため、アメリカではガレージやクローゼット、タイムマネジメントやマネーマネジメントなど、得意分野別に活動するオーガナイザーも出てきています。
物や情報の溢れすぎてしまった現代社会で快適に暮らしていくためには、受け取る側の取捨選択する力が問われてきます。日本においても整理収納ビジネスは今後ますます拡大するでしょう。