「要らない物を手放そう」と思った時によぎる「もったいない!」という気持ち。そんな時には、「物にかかっているコスト」についても考えてみましょう。
モノとコスト
私には以前、それを深く実感する機会がありました。 それは主人がアメリカに留学する事になった時の事。2人で会社を退職し、当時2歳の娘を連れての私費渡米を決断した私達は「家財一式をどうする?」という大きな問題に直面。
キリギリス的DINKS生活を送っていた私達の資金はあきれるほど少ないのに実家に置いてもらえる物はごくわずか。トランクルームを借りる費用なんてとてもなく、アメリカに送るなんて夢のまた夢。そして、最後のとどめは、勢いで買ってしまった35年ローンのマンション。 売る事もできず、貸しても赤字の垂れ流し・・・。
「人生の一大決心をしようという時に、持ち物に縛られてあきらめなくちゃいけないの?」と、愕然としたのを覚えています。
本当に要るモノ
結局、ギリギリのタイミングでマンションには借り手が見つかり、家財のほとんどはリサイクルショップや古本屋、もらってくれた友人達のおかげで捨てずに処分。アメリカに送ったのは小さなダンボール20箱のみでした。
要るものにも要らない物にも等しくかかっているのが、「家賃」、「引っ越し代」、「処分費用」に、毎日の片づけのストレスという「コスト」。一番「もったいない」のはどれですか?