海外のチップ事情、チップの相場とは?
冬休みに初めてオーストラリアにいき、チップのルールが無いということを知りました。 チップの習慣は国によってそれぞれ異なるのでしょうか?また、払う金額も違うのでしょうか?
チップの習慣がある国とない国があります。お礼には最小紙幣を用意しましょう。
そうです、チップの習慣がある国とない国があります。アメリカやカナダなど北米圏では、サービスを受けた人にとってチップを払うことは義務。レストランやタクシーでは忘れずに、代金の10~15%程度を目安に支払うようにします。チップの習慣がない国では、日本のサービス料のように代金に含まれているのが一般的ですから、別途、払う必要はありません。
オーストラリアやニュージーランドは、チップがない国です。大きな荷物を運んでもらったなど特別なサービスのときには、最小紙幣ないしは日本円で100円~200円程度をサッと手渡すようにします。
また、欧州、アジアの一部の地域では、もともとチップの習慣はなくとも、ホテルなどで特別なサービスを受けたときに心付け程度を渡すケースがあります。欧州では1ユーロコインといったように、現地で流通している通貨で、小銭や最小紙幣を用意しておくと便利です。
ピローチップ(枕銭)も使い分けましょう。例えばタイのホテルでは、丁寧に清掃をしてくれたお礼などに20バーツ札(60円程度)を枕元に置くと喜ばれます。部屋を汚してしまったときなど、お礼の気持ちで置いていくように。逆に、身に覚えがないのに強要されたときは、「ノー」と言ってキッパリ断る勇気も必要です。
観光ジャーナリスト 千葉千枝子
日本の明日を担うインダストリーとしての観光を応援しています。
旅をテーマにさまざまな角度から魅力やノウハウをお届けしています。旅は人生をより豊かにしてくれるツールです。古今東西、老若男女のエネルギーの行く先を、私、千葉千枝子が自信をもってナビゲートします。
【URL】 | http://www.longstaystyle.com/ |
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【経歴】 | 淑徳大学 教授。中央大学卒業後、富士銀行入行。シティバンクを経てJTBに入社。96年に独立、運輸・観光全般の執筆、講演活動を行うほか、TV・ラジオにも多数出演。観光人材の育成に注力する。 |
【著書】 | 「JTB旅をみがく現場力」(東洋経済新報社)、「観光ビジネスの新潮流」(学芸出版社)など多数。 |
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