海外でのタクシーの乗り方とは?
海外では日本と比べて、タクシーの乗車料金が割安ということを聞きました。ぜひ、次回の旅行ではタクシーを活用したいと考えています。海外でタクシーを利用する方法を教えてください。
海外タクシーは自分でドアを開けます。メーターのないタクシーも。
海外のタクシーに、自動ドアはありません。ドライバーが降りてドアを開閉してくれたときには、お礼の言葉を述べましょう。自分でドアを開けて乗車しますが、乗車の前に、ドライバーが行き先を尋ねることがあります。窓越しにでも行き先を伝え、了解を得てから、乗り込むようにしましょう。
■海外でのタクシー相場
海外タクシーの初乗り料金は、欧州などの一部を除き、日本に比べると割安です。例えば台湾の場合、初乗りは70ニュー台湾ドル(日本円で約210円)で距離に応じて加算されます。タイの首都バンコクではメーター制のタクシーが近年、普及しましたが、地方都市では目的地を告げて交渉で料金を決定するタクシーが一般的です。海外でタクシーに乗る場合、現地語で綴られた地図やホテル、レストランのネームカードを渡すなどして行く先を告げ、コミュニケーションをはかるようにしましょう。なお、日本のように流しのタクシーは、そう簡単にはつかまりません。できればホテルなどの車寄せから乗車するようにしましょう。そのほうが、安心できるタクシー会社にあたるから。繁華街などで客待ちしているタクシーも、なかには無認可の雲助タクシーが多いので注意するようにしましょう。
■タクシーでのチップの支払い方法
チップの習慣がある国や地域でのタクシー料金の支払いには、特に注意が必要です。例えばハワイでは、メーターの表示料金の15%程度をチップとして加えて、料金と一緒に支払うようにします。そのときドライバーがわかりやすいように、紙幣は一枚ずつ、最後にコインを渡してあげるとよいでしょう。30ドルのメーター料金でしたら34.5ドルを渡すことになるわけですが、サービスがよければ切り上げて、35ドルを渡してあげるなどして気持ちを示します。
■現金を用意してから乗車しましょう
海外でのタクシー料金は、現金払いが一般的で、クレジットカードは利用できません。現金を用意するようにします。またレシートが必要であれば、手書きのレシートを用意するタクシーもあります。降車のときの手順として、車内で精算する場合もありますが、トランクにスーツケースを載せている場合は、ドライバーが停車してスーツケースを降ろしてくれます。そのあとに、車の外で料金やチップを払います。空港など人の多い場所では財布を広げず、車内である程度の現金を手にしておき、降車後に手渡すようにしましょう。
観光ジャーナリスト 千葉千枝子
日本の明日を担うインダストリーとしての観光を応援しています。
旅をテーマにさまざまな角度から魅力やノウハウをお届けしています。旅は人生をより豊かにしてくれるツールです。古今東西、老若男女のエネルギーの行く先を、私、千葉千枝子が自信をもってナビゲートします。
【URL】 | http://www.longstaystyle.com/ |
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【経歴】 | 淑徳大学 教授。中央大学卒業後、富士銀行入行。シティバンクを経てJTBに入社。96年に独立、運輸・観光全般の執筆、講演活動を行うほか、TV・ラジオにも多数出演。観光人材の育成に注力する。 |
【著書】 | 「JTB旅をみがく現場力」(東洋経済新報社)、「観光ビジネスの新潮流」(学芸出版社)など多数。 |
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