海やプールで耳に水が入った時の対処方法とは?
今年の夏は、初めて家族で海水浴に行く予定です。私は泳ぐといつも耳に水が入ってしまうのですが、耳に水が入ってしまった時はどうやって対処するのが一番いいのでしょうか?また、子どもの耳に水が入った時はどのように対処したらよいのでしょうか?
衝撃を与えず耳から水を抜く方法を試してみましょう
夏の海やプールでは、水が入ってしまった方の耳を下にして頭を傾けて片足立ちでジャンプしている人をよく目にします。また、水泳選手がレース後、勢いよくななめに頭を振りおろして耳の水抜きをすることもあるため、真似てみる方も多いのではないでしょうか。
とんとんとジャンプして簡単に水抜きできる場合もあるのですが、なかなか水が取れないと頭を振りすぎて脳震盪をおこしそうになります。そうなるとぼわーんとした耳に違和感を感じたまましばらく過ごさねばならず気持ちが悪いもの。
そこで、なかなか抜けない耳に入った水をとるために、よく使われている方法をあげてみたいと思います。
その前に…。この水は、いったい耳のどこに入ってしまっているのでしょう。
■耳の水が抜けにくいのはなぜ?
耳の穴から鼓膜までは「外耳道」と呼ばれる長さ約3cmほどのゆるやかなS字状の管になっています。その突き当たりに「鼓膜」があるのですが、鼓膜付近に少しへこみがあるためこの部分に水が溜まり、表面張力も手伝いなかなか水が抜けにくくなってしまいます。
鼓膜に水がついてしまうため、聞こえが悪くなり、ぼわーんとした感じがありますが、外耳道や鼓膜は濡れても大丈夫。よく「耳に水が入ると中耳炎になる」と言われますが、中耳炎は鼓膜の内側におこる感染症なので、鼓膜に穴が開いていたりしなければ耳に水が入っても中耳炎を生じることはないそうです。
■耳の水を抜く方法とは?
ではこの耳に入ってしまった取れにくい水。どのように水を抜いたらいいのでしょう。
・仰向けに寝転がり、数分経ったら水が入った方の耳を下にするようにゆっくりと体勢を変える。
・プールサイドなど暖かい場所に、水が入った方の耳をつけてしばらくじっと寝る。
・消毒用のアルコールを耳に一滴入れる。5秒ほどして水が入った方の耳を下に傾けるとアルコールが蒸発するのと一緒に耳から水も出てくる。
・水が入った方の耳に、さらに水を入れてから、下に向けて水を出す
■綿棒やティッシュを使うのは避けましょう
子どもの耳が心配で綿棒やティッシュでこよりを作って水を抜くという話もありますが、あまりお勧めできません。鼓膜付近の水をとるため、素人では外耳や鼓膜を傷つけてしまう可能性があります。
耳に入った水は、2~3日もすれば自然蒸発するものなので心配ないのですが、早く治したい、またはいつまでも耳の違和感が取れない場合は耳鼻科を受診してください。
旅行ジャーナリスト 小暮祥子
安全で楽しい家族旅行・レジャーのお手伝いをします。
旅行ジャーナリストとして安心で楽しい家族旅行・子連れ旅行をご紹介しています。旅先では様々なトラブルに遭遇することがあります。事前の準備をしっかりして安全な旅行をお楽しみください。
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【資格】 | 国内旅行業務取扱管理者、 厚生労働省認定 温泉入浴指導員・温泉ソムリエ |
【メディア】 | All About「家族旅行・子連れ旅行」「伊豆・熱海」、 こどもと一緒に旅しよう!(子連れ旅NEWS、コラム)など連載多数。 |
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