トラブル解決術

  • ジャパンダのデータ研究所

部屋干し衣類の臭い対処方法とは?

  • Facebook
  • Twitter

梅雨時期など、雨が続く日は洗濯物を部屋干ししているのですが、部屋干しすると、どうしても部屋の中が洗濯物の臭いが充満してしまいます。部屋干し衣類の臭い防止方法を教えてください。

ていねいに洗い、素早く乾かすことがニオイを防ぐコツ。

●部屋干しの嫌なニオイの原因とは?

部屋干しのニオイの原因は、洗濯で落としきれなかったたんぱく質や皮脂といった汚れが酸化したり、そこに雑菌が繁殖することによるものです。特に梅雨時など湿度が高い状態が続くと、洗い終えた洗濯物の乾燥に時間がかかり、酸化や繁殖が進みます。


●ていねいに洗おう

衣類の汚れを洗濯でしっかりと落とすために、まず守りたいのが洗濯機の容量と洗剤の使用量です。洗濯機で定められた容量以上に洗おうとすると、汚れを落とす力が弱まり、完全に落としきれないことがあります。また、洗剤は入れれば入れるほど、汚れがよく落ちるわけではありません。むしろ溶け残った洗剤が衣類や洗濯機に付着し、雑菌やカビとなってニオイのもととなります。水の量に対する洗剤の指定量は守ってください。


洗濯での洗浄力をあげるために、部屋干し用の洗剤を使うのも効果的です。従来の洗剤よりも除菌力が高く、ニオイを防ぐための香りをプラスすることで、嫌なニオイを防ぐ効果があります。洗剤とともに酵素系漂白剤を加えるのもいいでしょう。


●素早く乾かそう

洗濯が終了したら、できるだけ早く洗濯機から取り出して、干すことが大切です。湿気がこもって密閉された上に、適度な温度もある洗濯機の中は、時間が経てば経つほど雑菌が増え、キレイになったはずの衣類に再び付着してしまいます。また、濡れた洗濯物同士を密着させたままでいると、やはりニオイの原因となります。洗濯機から取り出すだけでなく、洗濯物は素早く広げて干しましょう。


湿度が高いと、水分の蒸発が進みにくいため、洗濯物がなかなか乾きません。できるだけ広いスペースに間隔を空けて干すことも大切です。洗濯物をカーテンレールに干す人がいますが、カーテンは意外と汚れています。窓や壁沿いも衣類に汚れがうつりやすく、空気が動きにくいため、おすすめできません。


さらに詳しい部屋干しのコツは「洗濯物が雨に濡れてしまった時の対処方法とは?」にも紹介しています。併せてご覧ください。


「洗濯物が雨に濡れてしまった時の対処方法とは?」はこちら

https://park.sompo-japan.co.jp/japanda_ch/japanda-ch/trouble/life/500322.html


●洗濯機を清潔に保とう

洗濯する前の衣類を洗濯機の中で保管するのは絶対にやめましょう。洗濯機の中の雑菌やカビが衣類に移ってしまうのと同時に、衣類についた汗や皮脂が洗濯機の中も汚しかねません。洗濯物はできるだけ溜めこまずに洗い、保管する場合も通気性の良いランドリーボックスに入れておきましょう。


洗濯が終わったあとは洗濯槽のふたは開けておきます。雑菌やカビは乾燥に弱いため、湿気をなくすように気をつけましょう。


また、時々洗濯槽の中も掃除をするようにしてください。目に見ただけではわからないかもしれませんが、洗濯槽の奥には汚れがたくさん隠れています。市販の洗濯槽クリーナーを使ってもいいですし、酵素系漂白剤でも掃除ができます。洗濯槽に水をはり、酵素系漂白剤500mlを入れ、約2分間洗濯機を回し、一晩置きます。翌日いつもどおりに洗濯機を回して排水したら、完了です。


暮らしのコラムニスト 河野真希

筆者の写真

暮らしの中の“困った”を解決するお手伝いをします。

WEBや雑誌等を通じて、料理や家事、インテリアなど、気持ちのいい暮らしを目指すライフスタイルを提案しています。暮らしの中で突然起こるトラブルをすばやく的確に解決して、毎日を安全・安心に過ごしましょう。

【URL】 河野真希オフィシャルサイト http://kawano-maki.net/
【メディア】 「MEN'S NON-NO 」(集英社)、「女性セブン」(小学館)、「月刊SPA」(扶桑社)、日本経済新聞、朝日新聞、「ズームイン!!SUPER」 (日本テレビ)出演など多数。
【著書】 「ひとり暮らしの季節ごよみ」(祥伝社)
【監修】 「はじめよう!気持ちのいい暮らし」(PHP研究所)、「これで解決!ひとり暮らしのQ&A」(主婦の友社)他

※上記に関するご質問、お問合せは、原則受付けておりませんのであらかじめご了承ください。