静電気を防ぐ為の洗濯方法とは?
冬になると、スカートが脚にまとわりついたり、フリースを着ていると「バチッ」と静電気が起きることがあります。衣類の静電気は洗濯で防ぐことができますか?静電気を防ぐ洗濯方法を教えてください。
洗濯の際は静電気防止効果のある柔軟仕上げ剤を使いましょう。
●洗濯時、柔軟仕上げ剤を使って、静電気防止を
柔軟仕上げ剤は衣類を柔らかくしたり、香りをつけたりするものとして知られていますが、静電気を防止する役割もあります。洗濯のすすぎの際には、柔軟剤を使って仕上げるようにしましょう。洗濯物の繊維が柔らかくなることで摩擦が起きにくくなり、静電気の発生を抑えます。
また、洗濯乾燥機を使っている場合、乾燥後の洗濯物を取り出すときにも静電気が起こりやすくなります。そんな時は、シートタイプの柔軟仕上げ剤を洗濯物と一緒に乾燥機に入れて、回すようにしましょう。液状のものと同じような静電気防止効果が得られます。
●静電気防止スプレーを使おう
静電気は湿度や温度が下がると、発生しやすくなります。冬場など静電気が気になる時期は、衣類に静電気防止スプレーを使うのもおすすめです。コートやジャケットとセーター、スカートとストッキングなど動いたときによくこすれあう場所は帯電しやすく、静電気が発生しやすいので、衣類を着たときにスプレーしておきましょう。
●衣類の素材の組み合わせを考えよう
静電気の発生しやすさは、衣類の素材の組み合わせによっても変わってきます。二種類の材質を摩擦したときに、+側から-側へ帯電しやすい順に並べたものを帯電列といいますが、衣類によく使われる素材を取り上げてみると、次のような順となります。
[ +(プラス)電気を帯電しやすい素材]
ナイロン
ウール
絹
綿
麻
ポリエステル
アクリル
塩化ビニル
[ ―(マイナス)電気を帯電しやすい素材]
この順の中心にある綿や麻は帯電しにくい素材。また、端になればなるほど、それぞれ+と-の電気を帯電しやすい性質を持っています。つまり、離れた素材同士の衣類を組み合わせて着ると、+と-が反応し、静電気が起きやすくなります。例えばポリエステルのフリースにウールのマフラーをつけるといった組み合わせは、静電気の注意が必要だということがわかります。
静電気が起きやすい衣類があれば、その素材を確認し、重ねて着る場合の組み合わせを見直してみてはいかがでしょうか。
暮らしのコラムニスト 河野真希
暮らしの中の“困った”を解決するお手伝いをします。
WEBや雑誌等を通じて、料理や家事、インテリアなど、気持ちのいい暮らしを目指すライフスタイルを提案しています。暮らしの中で突然起こるトラブルをすばやく的確に解決して、毎日を安全・安心に過ごしましょう。
【URL】 | 河野真希オフィシャルサイト http://kawano-maki.net/ |
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【メディア】 | 「MEN'S NON-NO 」(集英社)、「女性セブン」(小学館)、「月刊SPA」(扶桑社)、日本経済新聞、朝日新聞、「ズームイン!!SUPER」 (日本テレビ)出演など多数。 |
【著書】 | 「ひとり暮らしの季節ごよみ」(祥伝社) |
【監修】 | 「はじめよう!気持ちのいい暮らし」(PHP研究所)、「これで解決!ひとり暮らしのQ&A」(主婦の友社)他 |
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