靴擦れを起こしてしまったときの対処方法とは?
夏休みに家族でキャンプに行ったのですが、裸足にかかとまでガードがあるサンダルを履いていたところ、子どもが靴擦れを起こしてしまいました!私はバンソウコウを持っておらず、隣にいたご家族にバンソウコウをいただき対応しました。バンソウコウがなかった場合は、どのように対応すれば良いのでしょうか?また靴擦れ防止策などあるのでしょうか?
傷口を水道水でよく洗い、ラップを使用して湿潤療法を
たくさん歩いたときや足にあわない靴を履いたときなど、子どもも大人も靴擦れを起こしてしまいますよね。靴擦れを起こしてしまったときの対処法、予防策を知って、靴擦れに備えましょう!
靴擦れをした場合の応急処置
靴擦れは擦れはじめて痛みに気がついたら、症状がひどくなる前に早めに処置すると軽傷で済みます。
石鹸ですべりをよくする
サンダルであればかかと部分に石鹸をぬるとすべりが良くなり、靴擦れがひどくなるのを防ぐことができます。
バンソウコウやラップを貼る
しかし、今回のように小さなお子様の場合は、気がついたときにはすでに擦れたあとが真っ赤になっていたり、水ぶくれになっていたりするということが多くあります。
こうなってしまったら、まずは患部を水でよく洗います。もしすでに水ぶくれになってしまっていたら、熱消毒した針(安全ピンなど)を使って穴をあけ、液を出してきれいに水で洗います。ここでバンソウコウ(ハイドロコロイド素材のバンソウコウや、厚手でクッション性の高いものを使用できれば更に良い)を貼ってください。
バンソウコウがない場合には、ラップの使用をおすすめします。
体液には皮膚の再生能力を促進させる働きがあるので、それを傷に湿潤させて治すという、いわゆる湿潤療法の考えです。傷口をラップで覆うようにし、できればその上から靴下を履きます。こうすることで、クッション性が増してより症状の進行を防げます。
布やティッシュでクッションをつくる
靴下の用意がなければ、ラップとサンダルの間に布やティッシュを折りたたんだものを入れて、できるだけ傷口に衝撃と摩擦が伝わらないようにします。
応急処置の状態を長時間放置しない
なお、あくまでもこれは応急処置ですから、長い時間このままにしておかないようにしましょう。帰宅後は早急に傷口を水道水で洗ってバンソウコウを貼るなど、適切な処置をしてください。痛みや傷が大きく深い場合は、早めに皮膚科の医師に相談をしましょう。
足にあった靴選びと保護パッドの準備を
靴擦れ防止には、まずは何より自分の足にあった靴を選ぶことが大切です。
しかし、きちんとフィッティングして購入しても、残念ながら靴擦れしてしまうことはあります。今回のケースのようにサンダルの場合は、かかとまでのガードやストラップが原因となることが多いので、市販されている靴擦れ予防できる保護パッドを使用すると良いでしょう。
手に入らなければ、バンソウコウで代用してもある程度の効果は期待できます。なお、事前にたくさん歩くことがわかっていれば、履きなれた靴(サンダル)を選ぶようにすることも大切ですね。
長時間歩くときには新しい靴を履かないということが最大の予防策。それでも念のためにバンソウコウも持参すると安心です。
執筆者: 旅行ジャーナリスト 小暮祥子
編集部からのコメント
旅行ジャーナリスト小暮先生の解説にもあるように、急に靴擦れを起こしてしまった場合には、身の回りのもので応急処置することができます。また、靴擦れを起こさないように自分にあった靴を選ぶことも大切です。
でも、摩擦が起こりやすいヒールのある靴やきつい靴など「靴擦れしやすい」ことがわかっていても、その靴を履かなければならない状況があるかもしれません。以下では、そんなときの対処法についてご紹介します。
靴のサイズがきつい場合
靴を伸ばしてサイズを調整
革靴の場合、ストレッチャーや革靴用の柔軟剤を使用することで、自分で生地を伸ばしてサイズを調整することができます。また、靴屋さんであれば革素材以外の靴でもきれいに伸ばしてもらえます。靴のサイズがあわずに、履くことを諦めている人は、ぜひ一度、靴屋さんに相談してみてくださいね。
足がすべって靴にあたる場合
靴下・ストッキングを履く
靴下・ストッキングを履くと足がすべりにくくなるので、靴との摩擦を軽減できます。
靴下のなかには、靴からはみ出さないような甲の浅いものも販売されています。パンプスから靴下が見えないので、見た目がよくおすすめです。
これらの対処法を行うと、靴擦れの防止や緩和をすることができますが、靴擦れを我慢しすぎていると外反母趾・巻き爪などの病気になってしまう恐れがあります。やはり、足のことを考えると、足にあった靴擦れをしない靴選びをするようにしましょう。
旅行ジャーナリスト 小暮祥子
安全で楽しい家族旅行・レジャーのお手伝いをします。
旅行ジャーナリストとして安心で楽しい家族旅行・子連れ旅行をご紹介しています。旅先では様々なトラブルに遭遇することがあります。事前の準備をしっかりして安全な旅行をお楽しみください。
【URL】 | Travel with kids http://www.travelwithkids.jp/ |
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【資格】 | 国内旅行業務取扱管理者、 厚生労働省認定 温泉入浴指導員・温泉ソムリエ |
【メディア】 | All About「家族旅行・子連れ旅行」「伊豆・熱海」、 こどもと一緒に旅しよう!(子連れ旅NEWS、コラム)など連載多数。 |
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