高速道路で落下物があった場合の対処方法とは?
先日、高速道路を走行中に、木片が落ちていました。幸いにも道路の端にあったので避けることができましたが、もし避けられない位置にあった場合はどういう対応をすればいいのでしょうか?
急ハンドルは避け、速度を落として落下物を乗り越えます。
高速道路には色々なモノが落ちています。時には丸太や木片、あるいはトラックの荷台のシートカバーなど。このような落下物を避けることができずに、タイヤで踏まなければならない時、どう対処したらよいでしょうか。
急ハンドルで避けても、その直後に自動車が不安定になり操縦不能となることが考えられます。急ハンドルで避けるよりも急ブレーキを踏んでできるだけ速度を落としてから、タイヤで踏むことを覚悟しましょう。大きな丸太などではかなりの衝撃がありますが、それだけでは大きな事故に繋がることはないでしょう。こうしたとっさの判断で結果は大きく異なります。
落下物をタイヤで踏んだら、すぐに速度を落として左側の側道帯を走行しましょう。そしてサービスエリアやパーキングエリアがあればすぐに入ります。衝撃が大きいとエアバッグが作動する可能性もあります。その時はエンジンが自動的に止まるので、すぐに側道帯に移動しましょう。
落下物を踏んだことでまず考えられるトラブルは、フロント・サスペンションのダメージとタイヤのパンクです。ハンドルがグラグラしていないかどうか、真っ直ぐに走っていてもハンドルのセンターがずれていないかどうか、もしタイヤの空気圧計を持参していれば、タイヤからのエア漏れが起きていないかどうかなども確認しましょう。タイヤ交換が必要かもしれません。
モータージャーナリスト 清水和夫
環境問題という点から車とエコについて解説します。
国内外の耐久レースで活躍する一方、モータージャーナリストとして自動車の運動理論や安全性能を専門にしつつ、最近ではクルマ好きが考える安全と環境をライフテーマとして執筆しています。
【URL】 | http://kaz-administration.blogspot.com/ |
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【メディア】 | 「ディーゼルこそが、地球を救う」(ダイヤモンド社)、「車安全学のすすめ」(NHK出版) 、「モーターマガジン」「ENGINE」「GENROQ」などで連載中、TV番組のコメンテーターやシンポジウムのモデレターとしての出演も多数。 |
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