道路の真ん中で車が動かなくなった時の対処方法とは?
もし、道路の真ん中で自動車にトラブルが起こり、車が動かなくなった場合はどのようにして事故を防げばいいのでしょうか?後続車や周りの車に迷惑をかけずに、安全な対応を取るにはどうすればいいのでしょうか?
二重事故をさけるためにハザードを点けてください。
もし、幹線道路で自動車が急に止まってしまったら、どのように対処すればよいでしょうか。止まった場所が通行量の多い幹線道路なら、二重事故が起きないようにハザードを点灯するなどして、後続車に知らせることが先決です。さらに三角表示板などを使うのもいいでしょう。その場合、表示板は道路の左端において下さい。後続車が渋滞し始めたら多くの人に迷惑をかけることになりますが、追突事故のリスクは免れます。しかし、交通量が少なく夜間や雨などで視界が悪い時は追突の危険性が高まります。その場合は自動車から降りたほうが安全です。
また、自動車が止まった原因を落ち着いて考えましょう。もし動けるようなら2~3人で自動車を押し、交通の邪魔にならない場所に移動することもいいでしょう。その場合、くれぐれも事故に遭遇しないように注意してください。1~2人しかいなければ押すことは難しいので、ロードサービスを呼びましょう。もしロードサービスの電話番号が分からなければ、警察に相談するのもよい方法です。自動車保険によっては、ロードサービスが付いている場合もありますので、加入している自動車保険の補償内容を確認してみましょう。
昔の自動車ならギアを入れてスターターモーターだけで数メートルは移動できたのですが、最近はMT車が少なくなり、またクラッチを踏まないとエンジンのスーターモーターが回らないようになっているので、最新のMT車ではこの方法は使えません。また、AT車の場合もスターターモーターでは動かせません。二重事故を防ぐこと、交通を妨害しないこと。この優先順位で対応してください。
モータージャーナリスト 清水和夫
環境問題という点から車とエコについて解説します。
国内外の耐久レースで活躍する一方、モータージャーナリストとして自動車の運動理論や安全性能を専門にしつつ、最近ではクルマ好きが考える安全と環境をライフテーマとして執筆しています。
【URL】 | http://kaz-administration.blogspot.com/ |
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【メディア】 | 「ディーゼルこそが、地球を救う」(ダイヤモンド社)、「車安全学のすすめ」(NHK出版) 、「モーターマガジン」「ENGINE」「GENROQ」などで連載中、TV番組のコメンテーターやシンポジウムのモデレターとしての出演も多数。 |
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