踏切内で自動車・ドライブトラブルが起きた場合の対処方法とは?
もし、万が一、踏切内で自動車にトラブルが起こり、車が動かなくなった場合はどのようにして事故を防げばいいのでしょうか?安全な対応方法を教えてください。
止まった原因を冷静に考えましょう
自動車が列車の路線内で動かなくなることは極めて大事故に通じる危険性があります。とにかく一秒でも早く踏み切りから脱出することです。もし、エンジンが止まってしまったら、慌てずにその理由を考えましょう。
実際に起きた事故なのですが、エンジンキーが前席の真ん中にある自動車で運転中に、助手席に乗っていた子供やペットがうっかり、このエンジンキーに触ってしまい、突然エンジンが切れたという事故がありました。このような時、ドライバーは何が起きたのかパニックになりますが、日頃からリスクを想定しておくといいでしょう。エンジンキー以外で止まることはまず考えにくいのですが、ギアをニュートラルに入れて自動車を押すしか手はないでしょう。自動車が押せないなら手動で警報装置を鳴らすことが重要です。
昔のマニュアル車(MT車)ならギアを一速に入れてエンジンキーを回すと、スターターモーターで自動車を数メートル動かすことができます。しかし、最近のMT車ではクラッチを踏まないとエンジンが回らないような安全機構が働いてしまうので、スターターモーターで動くことはできません。また最後の手段ですが、踏切によっては緊急警報装置が自動的に備わっていることもあります。列車が近づいてきたら現場から避難することが大切です。どうしても自動車が動かないなら、自動車から離れて避難するべきでしょう。
モータージャーナリスト 清水和夫
環境問題という点から車とエコについて解説します。
国内外の耐久レースで活躍する一方、モータージャーナリストとして自動車の運動理論や安全性能を専門にしつつ、最近ではクルマ好きが考える安全と環境をライフテーマとして執筆しています。
【URL】 | http://kaz-administration.blogspot.com/ |
---|---|
【メディア】 | 「ディーゼルこそが、地球を救う」(ダイヤモンド社)、「車安全学のすすめ」(NHK出版) 、「モーターマガジン」「ENGINE」「GENROQ」などで連載中、TV番組のコメンテーターやシンポジウムのモデレターとしての出演も多数。 |
※上記に関するご質問、お問合せは、原則受付けておりませんのであらかじめご了承ください。