満1歳の誕生日祝いとは？

■満１歳のお祝いとは

満１歳の誕生日を祝う行事が「初誕生」です。無事に満１歳を迎えられたことを祝うと共に、歩き始めの時期に当たることからこの先も健康で長生きできるように祈る行事でもあります。日本は新年を迎えるたびに全員が年をとるという「数え年」の習慣があり、毎年お誕生日を祝うことはありませんでした。

しかし満１歳の誕生日だけは別で盛大にお祝いをする習わしがあります。昔は親戚などを招いて盛大に行っていましたが、最近では両親や祖父母などの身内だけで祝うことが多いようです。

■様々なお祝い方法

初誕生の儀式は地方により異なります。一升と一生をかけて「一生たべものに困らない」ことを願って、初誕生の日に、一升のもち米で「誕生もち」をついて風呂敷で包み、赤ちゃんに背負わせて歩かせたり、足で踏ませたりする行事は、「立ちもち」、「力もち」と言われ、各地に残っています。

この時、わざと赤ちゃんを転ばせることもありますが、それは「早く歩き始める子は、成長してから親元を離れて暮らす」という言い伝えを嫌ったためと言われています。いずれにしても健康で力強く育ってほしいという願いがこめられています。

お祝い方法は地域によって様々です。地域のお祝い方法がわからない場合は、ご自身の祖父母や両親などに聞いてみるといいでしょう。

■最近のお祝いスタイル

身長や体重を測定したり、手形や足形をとったり、またこの日、誕生してから初めて髪の毛を切り、その髪の毛で筆を作るというのもあるようです。また、両親から赤ちゃんへ誕生石のベビーリングや、大人になってから使える実印などを贈る人もいます。

■満１歳のお祝いに最適な贈り物

お祝いを贈る場合は、「歩き始め」にちなんで靴、靴下、洋服、帽子などを贈ります。また「食」にちなんで離乳食セット、食器セットもよいでしょう。健やかな成長を願っておもちゃや絵本、図書カード、洋服など、赤ちゃんの成長に合わせたものが喜ばれます。ご祝儀は紅白の蝶結びの水引で、表書きには「祝御誕生日」「祝初誕生日」とし、金額の目安は祖父母で２万円程度、友人なら５，０００円～１万円を贈ります。