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還暦のお祝い方法とは?

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今年で父が60歳となり還暦祝いをしたいと考えていますが、どのようにお祝いすればいいのでしょうか?還暦のお祝い方法を教えてください。

喜んでいただけるお祝いを、臨機応変に考えましょう。

■還暦とは

還暦に限らず、長寿のお祝いは家族が集まることが何よりも嬉しいこと。人生の先輩に敬意を払い、一層の健康を祈ります。「まずは還暦から」と言われ、還暦は長寿のお祝いとして最初の行事です。61年で生まれた年と同じ干支に還る(かえる)ことから「還暦」、また新しい暦がはじまる年なので「本卦(ほんけ)還り(かえり)」とも言われています。


■還暦のお祝い方法

平均寿命が延びている現代では、61歳と言ってもまだまだ活躍している人も多く、本格的なお祝いは70歳の古希(古稀)や77歳の喜寿あたりから行う傾向にあります。大切なことは、本人の健康状態を一番に考えて日時やお祝いの仕方を考えることです。


お誕生日や敬老の日、お正月、お盆など、家族が集まりやすい時にお祝いをするというのも一つの手。それはできるだけ大勢でにぎやかにお祝いしてあげたいからです。お祝いの会は、落ち着く自宅でやってもいいですし、せっかくですのでレストランや料亭を選んでもよいでしょう。


■還暦の贈り物

還暦祝いでは魔除けの色とされる「赤のちゃんちゃんこ」や「帽子」といった、身につけるものを贈る習わしがあります。しかし最近では、それにこだわらず、喜んでもらえそうなものを選ぶことが多くなってきました。


一般的なルールとして年上の方への贈り物となると、現金を贈るのはタブーとされていますが、還暦のお祝いの場合は現金を贈り、好きなように使ってもらうのもいいでしょう。還暦の贈り物をする際には、子どもや孫たちが話し合って皆で一緒に贈ってもよいかもしれません。マフラーやセーター、ひざかけなどの身につけるもの、また財布やステッキ、座イスなども実用的で喜ばれます。


■オリジナルの贈り物

せっかくの還暦のお祝いです。この機会を活かして感謝の気持ちを伝えるのもいいかもしれません。歌や手紙を送ったり、色紙や手作りのプレゼントしたりするのもおすすめです。真心のこもった、気持ちが伝わる方法で親孝行してください。旅行券や商品券、鑑賞券などもよい思い出を作るきっかけになるでしょう。


■現金の贈り方

現金のお祝いを贈る場合は、紅白または金銀の蝶結び、「長寿御祝」「寿福」にします。金額は1万~10万など様々ですが、ひとりひとりから贈るのか、皆でまとめてプレゼントするのかなど家族で話し合うとよいでしょう。


一般的にお返しは不要ですが、周囲の人たちに福を分けるという意味から紅白のまんじゅう、名前入りの茶器、「寿」などの文字を染め抜いた風呂敷や袱紗などを贈ることもあります。


マナー研究家 住友淑恵

筆者の写真

子供の成長を喜ぶ「お祝い事」について、わかりやすく解説します。

身内や親しい人をお祝いするとき、近い関係だからこそ、気遣いたいと思うものです。その反面、初めての経験に、どのようにお祝いすればよいのか迷うことも多いかもしれません。子どもの誕生と成長は、見守るもの全ての気持ちを温かくしてくれるもの。節目で祝い事をすることは、子どものためだけでなく、周りの大人のためでもあるかもしれません。日本に伝わる祝い事の基本をご紹介し、お祝いのときを皆が幸せに過ごせるようお手伝いをしたいと思っています。

【URL】 http://ameblo.jp/celebstyle/
【メディア】 「スッキリ」(日本テレビ)、「shibuya DEEP A」(NHK)、「アイラブママ」(インフォレスト)、「InRed1月号」(宝島社)他多数
【著書】 「決定版一生使える!冠婚葬祭のマナー」(PHP研究所)「男の「デキ顔」術」(グラフ社)「美人はカタチでつくられる(文庫版)」(メディアファクトリー)他多数

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