SUVでも輸入車でも選び方次第
まずはいろいろな中古車販売サイトで好みのクルマを検索してみましょう。価格帯・車種・装備・エリアなどいろいろな条件を指定してリストアップできるので便利です。
仮に100万円以下だけで条件指定しても、1世代か2世代前の程度のいい自動車が国産車・輸入車を問わず選べることがわかると思います。
例えば某中古車サイトで「SUV」「100万円以下」で検索すれば、全国で10,000台以上※がリストアップされます。「やっぱりSUVに乗りたいなあ」とお考えの方でも、100万円以下で万単位の選択肢があるのです。
同様に「輸入車に乗ってみたい」という方でも「輸入車」「100万円以下」で12,000台以上※が表示されます。人気のドイツ車であっても、それなりの幅の中から選択できます。
※参考:カーセンサーにて、価格を100万以下としモデルを”SUV・クロカン”もしくは車のタイプを”輸入車”で検索(2023/02/13)
低年式でも走行距離が多くても、探せば程度のいいクルマは見つかります
本体価格が100万円以下だと、8~10年程度前に新車登録された、いわゆる低年式で走行距離が多い車がメインの候補になるかと思います。「故障が心配…」と尻込みする方もいるかもしれません。
実はクルマは、乱暴に扱われればもちろん壊れますが、何もせず放置されても故障の確率は増えます。
エンジンなどはオイルによって部品を潤滑させていますが、長期間乗らないとその油膜が切れて、金属同士の摩擦が起きてしまいます。適切な頻度で動かすことが調子を保つためには必要なのです。
つまり、年式や走行距離で一律に判断せずに、放置や乱暴な扱いをされたクルマなのか、きちんとメンテナンスされたクルマなのかをしっかり確認する必要があります。
内装とヘッドライトの確認をしましょう
判断のコツはスバリ「内装」と「ヘッドライト」です。
年式や走行距離の割に内装やヘッドライトがキレイに保たれているクルマは、それまでの持ち主が丁寧に扱っていたと推測できます。
例えばダッシュボードが劣化しているクルマは、夏季の日向に長期間放置された可能性が高いのです。
ヘッドライトも殆どのクルマはポリカーボネート樹脂でできているので、野外で放置されたクルマのヘッドライトは紫外線による劣化が進んで曇ったり黄色に変色したりしている場合が多いので注意が必要です。
整備記録が残っているかどうかもポイントです。
マニュアルや車検証と一緒に保管してある場合が多いので、ぜひ確認してください。
特に輸入車の場合、修理した際の記録が残っていることが大事です。逆に整備記録が確認できれば、走行距離が多くても安心材料になります。それに加えて、発売された時点のオリジナルの状態(不必要な改造がされていない)であれば安心できる度合いが高まります。
こうしたチェックをするためには現車を見に行くのが確実です。実際に自分自身で出向いて現車確認できる業者さんで買うようにしましょう。
エンジン、トランスミッションの故障には注意
エンジンやトランスミッションの故障は、残念ながら素人が外側から判断することは困難です。
短時間でもいいので試乗して、セルモーター一発でエンジンがかかるか、アイドリングが安定しているか、吹け上がりがスムーズか、またミッションの異音がないか神経を集中してみましょう。このためにも現車確認は欠かせません。
その他故障リスクに対応するためには、国産車でも輸入車でも、なるべく人気があって販売台数が多かったクルマを選ぶのもひとつの方法です。
こうしたクルマは修理に対応してくれる整備工場も多く、部品も大量に出回っているので修理できないということがまずありません。
またネットなどから故障対応情報が得られやすいのも、人気車種ならではのメリットです。
信頼できるお店を選びましょう
中古車は本体価格以外の諸費用も基本的に抑えられますが、内容不明の「整備費」などが上乗せされて、合計支払いが割高になる場合があるので注意してください。
また車検までの期間も価格に影響します(すぐ車検が来るクルマは安い)。購入してから何年乗るかをトータルで考えましょう。
万が一の故障に備えるなら、保証付きのものも探せば見つかります。乗ってみたかったあのクルマも中古で探せば意外と安く購入できるかもしれません。