シーズンカラー別、自分を魅力的に見せるポイント
B美さん「石井先生、引き続きよろしくお願いします。パーソナルカラーを取り入れた、自分を魅力的に見せるファッションのポイントが知りたいです」
石井先生「その人自身の好みもあるから、これが正解というものはないのだけど、おすすめのファッションやちょっとしたテクニックはたくさんあります。シーズンカラー別に一つずつ説明していくね!」
色やアイテムの選び方
石井先生「まずはA太くんの『Summer』から。『Summer』は、大人っぽい印象があるから、きれいめを意識したファッションがGood。シャツだけでなく、Tシャツにもアイロンをかけてしわくちゃを避けましょう。アイテムも、リュックサックを選ぶなら、アウトドア感のあるものよりも、シックな落ち着いたデザインのものを。アクセサリーなら、じゃらじゃらしたものよりワンポイントにジュエリーが入ったものなどを選ぶと素敵です。あとは、グラデーション配色を意識して同系色でまとめたコーディネートもぴったり!」
A太くん「いつもはパーカーを着ているけど、シャツやセーターみたいなファッションにも挑戦してみようかな。リュックもトートバッグに変えてみます!」
石井先生「『Winter』は、コーディネートの中に強いコントラストがあるとより映えるので、同系色でまとめたところに、白や黒のアクセントを加えたメリハリのある配色がおすすめです。白×ネイビーや黒×赤みたいな感じかな。艶のあるパンプスやメタリックなスニーカーも履きこなせるタイプです。すぐに取り入れやすいアイテムとしては、真っ白い時計などがいいかも!」
B美さん「もともとの“ハッと目を引く魅力”が際立ちますね」
石井先生「次にB美さんの『Spring』。『Spring』はとにかく多色使いがポイント!元気で明るいグループだから、3色コーディネートでアクティブさを演出すると『Spring』らしさが出ます。茶髪にすると顔色がパッと明るくなりますよ。プラスチック製のアクセサリーがよく似合うので試してみてください。注意点としては、足元は黒以外に。黒いスニーカーなどを履くと、多色が一気に重い印象になってしまいます。今日のB美さんのコーデは髪色も服もべストだね!」
B美さん「知らず知らずのうちに『Spring』の色を取り入れてました!」
石井先生「『Autumn』は異素材の組み合わせがとってもおしゃれ。綿のスウェット×合皮のスカート、ポリエステルのブラウス×綿のデニムのような組み合わせが素敵です。あとはできるだけ髪を染めてみてください。こげ茶とかの落ち着いた髪色にすると、雰囲気が一気に和らいで、優しい表情が引き出されます!」
A太くん「髪色でもかなり印象が変わるんですね!パーソナルカラーって服の色やアイテムだけじゃないんだ」
挑戦したい色がある際の取り入れ方
B美さん「先ほどのお話を受けて青や茶色にも挑戦してみたいなと思ったのですが、やっぱりいきなり取り入れるのは怖くて……。挑戦したい色がある場合はどうすればいいのでしょうか?」
石井先生「よくぞ聞いてくれました!パーソナルカラーとは言えど、やっぱり急に取り入れるのは難しいわよね。そんな時は顔から離れた部分にパーソナルカラーを取り入れて、徐々に慣らしていきましょう。女性は『ボトムス』、男性はカーディガンなどの『羽織もの』がおすすめです」
A太くん「診断の際は顔の下にあてて色の判別をしましたが、顔から遠い部分にパーソナルカラーがあっても大丈夫なのでしょうか?」
石井先生「人って相手のことを“引き”で見ているから、それでも効果があるのです。反対に、彩度や明度の強い色を顔の近くに急に取り入れると、びっくりされてしまうかも……。なので、挑戦したい色がある時は『低彩度もしくは低明度の色』を『ボトムスもしくは羽織もの』から取り入れていきましょう」
気になる人を振り向かせたい時の色選び
B美さん「石井先生、もう一つ質問してもいいですか?実は同じサークルで仲の良い後輩が、3年生の先輩のことが気になっているみたいなんです。何か相談にのれたらと思うんですけど、恋愛とパーソナルカラーって関係ありますか?」
石井先生「そんな時にもパーソナルカラーが活躍します!恋愛に関しては、『素のままの自分で攻める』か、『相手の好みに合わせる』かによって変わるの。前者なら自分のシーズンカラーをそのまま。後者なら、あえて自分のシーズンカラーではない色を着ることで演出ができます」
B美さん「後輩は、先輩の好みに合わせて服を選んでますね。でもパーソナルカラー診断をしていないので合っているのかどうか……」
石井先生「そうしたら、まずは後輩ちゃんにパーソナルカラー診断をしてもらって、自分のシーズンカラーを知ってもらいましょう。相手の好みに合わせるのは素敵なことなんだけど、だんだん苦しくなる人もいるみたいだから、シーズンカラーを把握した上で、ある程度方針を立てるといいかも。両方試してみて、相手の反応をうかがうのもおすすめです。『いっぱい話しかけてくれた』『あまり目が合わなかった』など、色によって反応が全然違うはず!」
B美さん「ありがとうございます!早速、今日伝えてみます!」
石井先生「上手くいきますように!」
就活における色選びのコツ
A太くん「石井先生、僕ももう一つ質問させてください。夏に2年生を対象としたインターンに参加するんですけど、そうした就職活動にもパーソナルカラーを応用できるのでしょうか?」
石井先生「もちろんです!リクルートスーツだと個性が出づらいのですが、女性なら『メイク』で明るい印象を、男性なら『ネクタイ』でしっかりした印象を演出できます。板書にまとめてみたから、ぜひ参考にしてみてね」
石井先生「はい、今日の特別講義はここまで!A太くん、B美さん、どうだったかな?」
A太くん「想像していたよりも奥が深くて、これから服選びが楽しくなりそうです!友達に話したくなりました」
B美さん「色だけでここまで印象が変わるんだなと実感しましたし、自分が普段選ばない色でもポイントを押さえれば着こなせるんだと、新たな発見がたくさんありました!」
石井先生「じゃあ今日の講義は大成功だったね!最後に私からA太くんやB美さんのような若い世代のみなさんへメッセージを送ります。これから社会に出て、新しい出会いやチャレンジが数多くあると思います。初めは楽しいことよりも、苦しいことや嫌なことが多いかもしれません。でも、いつかその経験がかけがえのない『あなたの底力』になっていき、輝く未来へと繋がっていきます。どんなことがあっても、どんな時でも、あなたがあなたの味方であり続けられるように、よかったらパーソナルカラーを身につけてみてください。皆さまの門出を心より応援しております。今日はありがとうございました!」
A太くん、B美さん「ありがとうございました!」
まとめ
パーソナルカラーは「その人の個性を引き立たせる色」。普段手に取らないような色でも、着てみると気分が上がるかもしれません。A太くん、B美さんのように、今日からパーソナルカラーを取り入れてみてはいかがでしょうか?