誰でもカンタンにできる「セルフパーソナルカラー診断」

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石井先生「パーソナルカラーがどんなものかわかったところで、次は『パーソナルカラー診断』について説明していきます。そもそもパーソナルカラー診断というのは、先ほど紹介した4つのシーズンカラーの中から、その人がどのグループに属するのかを明確にして、その色の特徴をお伝えしながら個性を引き立たせる色や洋服を一緒に探していく診断のこと。自分では選ばなかったような色でも、診断によってその色が好きになる人もいますよ」

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B美さん「やっぱりパーソナルカラー診断って、石井先生みたいな資格を持ったパーソナルカラーリスト(診断士)じゃないと難しいんですか?」

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石井先生「パーソナルカラーに加えて、骨格スタイルや顔の形などをトータルで診断する場合は専門的なスキルが必要になるから難しいけど、シーズンカラーを知るだけなら、カンタンにセルフチェックできる方法があります!」

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A太くん「ぜひ知りたいです!」

セルフパーソナルカラー診断のやり方

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石井先生「まず、同じ形・同じ素材で色違いのニットを3枚用意します。色は黒・紺・ベージュの3種類。鏡の前に立ち、3枚重ねて顔の下にあてて、上にくる色を1色ずつ変えながら鏡の中の自分の目を10秒間見つめましょう。似合わない色だと目を見つめようとしても頬に視線がずれます。順番に変えていくと、目をずっと見ていられる色があるはず。それでシーズンカラーがわかります。実際に試してみましょうか」

男性のイラストに黒・紺・ベージュの服を着せて比較チェック
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A太くん「やってみます!重ねて10秒ずつ見てと……。黒とベージュは服や髪に目がいきましたが、紺はずっと目を見られました」

女性のイラストに黒・紺・ベージュの服を着せて比較チェック
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B美さん「私はベージュでした。黒と紺だとちょっとキツそうな感じに見えます」

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石井先生「そうなると、A太くんは紺だから『Summer』、B美さんはベージュだからイエベだね」

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B美さん「イエベ?シーズンカラーはわからないんですか?」

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石井先生「黒なら『Winter』、紺なら『Summer』なのだけど、ベージュに関してはこの時点では判断が難しいの。もう2種類の色を試してみると正確にわかるから、続けて試してみましょう。この明るいベージュのニットと、暗いベージュのニットをあててみてください。どちらの方が目を見ていられる?」

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B美さん「明るい方です!なんだか気持ちも晴れやかになる感じがします」

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石井先生「じゃあB美さんは『Spring』だね。先ほども言ったけど、イエベは明度で分かれているから、明るい方だと『Spring』、暗い方だと『Autumn』になりますよ」

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A太くん「石井先生、これってニットじゃなきゃダメなんですか?」

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石井先生「良い質問だね!決してニットである必要はなくて、同じ形・同じ素材の色違いであればTシャツなどでもOKです。形や素材がバラバラだと、その形が好みとかその素材がしっくりくる、などで勘違いしてしまい、純粋な判別ができなくなっちゃうんです」

板書ポイント 同じ形、同じ素材の色違いの服を顔の近くに充てて診断する。黒は「Winter」、紺は「Summer」、明るいベージュは「Spring」、暗いベージュは「Autumn]。違う服の形は素材で比較すると、純粋な判別ができなくなるため注意

好きな色とパーソナルカラーの関係が違う場合は?

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B美さん「私は『Spring』だったんだ!あ、でもパーソナルカラーと好きな色が違う時ってどうすればいいのでしょうか?私、ピンク色や黄色は大好きなんですけど、青色や茶色はあまり選ばない色で……」

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石井先生「好みもあるけど、もしかしたら自分で選ぶ色の幅を狭めているか、同じ青や茶色でも色味が違うものを想像しているのかも。こうして俯瞰で『Spring』の色を見ると、やわらかい色味の青色や茶色があるよね?これはB美さんのパーソナルカラーだから、きっと素敵に映えるはずよ」

Springの青と茶色を比較
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B美さん「言われてみれば、『Winter』のパキッとした青色や、『Summer』の濃い茶色を想像していました。『Spring』の色なら私でも着こなせそう!」

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石井先生「今日着ている服も『Spring』のカラーでB美さんの魅力を引き立てているし、同じグループの色だから大丈夫。ぜひ挑戦してみて!」

板書ポイント 自分のシーズンカラーは部分的ではなく俯瞰で見る。好みを優先しつつ、選択肢を狭めないようにする

セルフパーソナルカラー診断の際のメイク

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B美さん「パーソナルカラー診断をする時って、やっぱりちゃんとメイクした方がいいんですよね?」

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石井先生「その逆で、できるだけノーメイク(すっぴん)に近い状態で診断しましょう。実は、肌の色とメイクの色が合っていない人が意外と多くて、間違った診断結果になることがあるんです」

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B美さん「お店などで服を買うときに、試着しながら診断してみたいんですけど、その場合もノーメイクに近い方がいいですか……?」

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石井先生「外出先でノーメイクは難しいと思うので、リップやアイシャドーなどの色が強いものを控えめにした、薄いメイクで診断するといいかな。カラーコンタクトも外してね。最近は男性もメイクをする人が増えてきたけど、基本的には同じ考え方でOK!」

シーズンカラーはどう判断すればいい?

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A太くん「今日は石井先生に見てもらっているのでシーズンカラーの判断がつきますが、お店や自宅で診断する時は誰かに見てもらった方がいいのでしょうか?」

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石井先生「なるべく自分一人で診断してほしいかな。というのも、家族や友達、恋人など、さまざまな関係の人がいると思うんだけど、それぞれ言うことが違ったりするのよね。親だと、子が幼く見える方を可愛いと言いがちとか……」

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B美さん「ちょっとわかる……。お母さんと買い物に行った時、大人っぽい服とガーリーな服のどっちがいいか聞くと、だいたいガーリーな方を指差します」

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石井先生「でしょ?だから、意見に惑わされないためにも自分と向き合うことが大切。鏡で顔を見る際に、自分の顔でコンプレックスに思っているパーツを見続けるといいかも。見続けていると、パッと急にそのパーツが消えたかのように目立たなくなります。そうやって自分と向き合ってから診断してみてね」

板書ポイント 診断の時は、なるべくノーメイクもしくは色を控えた薄めのメイクで。 意見に惑わされないように、自分一人で判断する。
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A太くん「へぇー!友達にも教えてあげよう。ますますパーソナルカラーが楽しくなってきました」

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B美さん「私も!こうしたパーソナルカラーを取り入れて自分を魅力的に見せたい時って、どんなことを意識すればいいのでしょうか?」

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石井先生「興味をもってくれて良かったー!じゃあ次はシーズンカラー別に自分を魅力的に見せるポイントやファッションのコツなど、実践で使えるテクニックを教えていきますね」

まとめ

カンタンにできるパーソナルカラー診断で、自分のシーズンカラーが判明した『Summer』のA太くんと『Spring』のB美さん。次回は、第3回「実践編」です。パーソナルカラーを取り入れた自分を魅力的に見せるポイントについて、シーズンカラー別に教えていただきます!