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あると一気に快適度が上がる!タープの張り方の基本

なくてもキャンプはできますが、あると一気に快適度が上がるのがタープ。幕体が四角いレクタと、六角形のヘキサの二種が主流です。タープを張った場所がリビングやキッチンとなり、キャンプ中も大半の時間をすごすことになるので、快適な空間作りのためにはぜひとも取り入れたいアイテムです。
ただし、1枚の幕をポール数本で支えるため、設営途中は自立しにくく、しっかり張らないと簡単に倒れたり、飛んでいったりしてしまうことも……。そこで、アウトドアの達人・牛田浩一さんにひとりでもできるタープの張り方の基本やポイントを教えてもらいました。

【教えてくれた人】
アウトドアのなんでも屋 牛田浩一さん
牛田浩一さん

幼いころからアウトドアに親しみ、アウトドア・キャンプ用品の輸入販売会社を経て、アウトドアのなんでも屋として独立。あらゆるギア&アクティビティを知り尽くす業界の重鎮的存在。

タープを安全に美しく張る4つのポイント

1. 幕の形状・サイズ感を把握しておく

タープを広げてサイズを確認しているようす
タープはペグダウン後に場所を移動させづらいもの(ひとり設営ならなおさら!)。はじめにサイズ感を把握し、区画内のどこに立てるとよいか頭のなかでシミュレーションしておきましょう。

2. ペグはスチール製などしっかりしたものを

スチール製のペグ二本をクロスさせているようす
風を受けやすいタープはテントよりも強いテンションがペグにかかるので、スチール製のペグが◎。「強風の場合は二本をクロスさせてペグダウンしてください」

3. 長辺の距離をしっかりと取る

タープを立ち上げ、幕体長辺の左右をしっかりと引っ張ったようす
幕体を折り曲げた長辺部分は、なるべく左右に引っ張り距離を取ってください。「ここに僅かなカーブが出るよう縫製したモデルも。距離を出すことで美しいカーブが生まれます」

4. 強風時はメインポールを低くして対策

メインポールの角度を深くし、幕体を低くしたようす
メインポールの角度を深くしたり、ポールの節をひとつぶん折ることで、より幕体を低くしましょう。「風の抵抗が減ることで、強風時も潰れにくくなります」

タープの基本の張り方

【1】メインポール用ガイラインのペグポイントを探す

ペグダウンの位置を決めているようす
メインポールのペグダウンの位置は、まず幕の長辺部分にまっすぐポールを置き、その下端から90度ポールを横に置いた先。大人の足で三歩の距離が目安です。

【2】メインポール用ガイラインは各45度を目安に

ポール用ガイラインを約45度に配置しているようす
バランスよく幕体とポールを支えるには、ポールに対し、各45度が理想。行程【1】をすれば、おのずとこの角度となります。地面とガイラインが二等辺三角形になるように。

【3】ポールのピンにガイラインを通す

ポールのピンにガイラインを通しているようす
この際、ピンからなるべくガイラインが外れないよう、2重に巻いてください。こうすると、ポール立ち上げの際に、ガイラインがピンから外れにくくなります。

【4】メインポールを立ち上げ、ひとりでも倒さないコツ

ポールを幕の外側に角度をつけて立ちあげているようす
ポールを幕の外側に角度をつけておくと、幕体自重が内側に引く力とバランスが取れ、倒れにくくなります。最終的にポールは内側に傾けますが、この時点で内側に傾けてしまうと倒れやすいので注意。

【5】両方立ち上げたらメインポールを内側傾斜に

メインポールを内側傾斜にしたようす
幕が自立したら、外側傾斜だったポールを内側に。ある程度、自在(ガイラインの長さを調整するアジャスター)でテンションをかけ、より倒れにくくします。

【6】サイドのガイラインを張る

ガイラインを張っているようす
折り曲げた箇所の長辺の中央から、ガイラインを張る角まで真っすぐ線を引いた際の延長線上に、ガイラインを張り、ペグを打ってください。ほかの3つの角も同様に。

【7】開放感がほしいときはサブポールを使用

サブポールで立ち上げたようす
使用人数や天候によっては、サイドの角二カ所をサブポールで立ち上げます。有効面積が増える利点に加え、横から出入りしやすくなり、開放感もUP!

【8】自在でガイラインを調整し美しい張り姿に。これで完成!

自在の片側に玉止めを作ったようす
各ガイラインの自在の調整でテンションをかけていきます。ガイラインが長過ぎた場合は写真のように自在の片側にほどきやすい結び方で「玉止め」を作って短くして調整。

 




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