妻が家計をしっかり管理！そんな夫婦には家族カードがおすすめ

生活費を現金で支払っていると、毎月の支出を把握しづらくなります。特に小さな子どもがいるような家庭では、家事をしているだけで一日が終わることも少なくないので、レシートを集めて家計簿をつける時間がとれないのではないでしょうか。

仕事と家事で忙しい共働き夫婦には、家族カードを活用した家計管理をおすすめします。家族カードで生活費を支払うようにすれば、毎月の支出を簡単に確認できるようになります。カードの利用明細が自宅へ届くようにして、月末などで生活費を見直すようにしましょう。

夫婦で家族カードを利用するメリットは以下の通りです。

• 生活費の予算が設定しやすくなる
• 夫婦で別々のカードを使うよりもポイントが貯まりやすくなる
• お金について話し合う時間が増える

多くのクレジットカード会社では、毎月の予算を設定できるサービスを提供しています。Webサイトまたはアプリなどで月々の予算を設定することにより、現時点でいくら生活費を使っているのかを簡単に確認できるようになります。予算を毎月3万円などに設定しておけば、スーパーやコンビニなどで食品を買いすぎてしまうことが防げるでしょう。

家族カードで生活費を支払うようにすると、ふたりの利用合計額がポイントとして付与されます。夫婦で別々のカードを使っている場合は、個人の利用額に応じたポイントしか貯まりません。しかし、家族カードを活用すれば代表者のカードにポイントが貯まるようになるので、多くのポイントを計画的に利用できるようになります。貯まったポイントを日用品の購入などで使えば、毎月の生活費を抑えられるでしょう。

家族カードを活用して生活費を見える化できるようになると、毎月の支出について話し合えるようになります。「子どもの教育費をもっと貯めたいから、食費を抑えたほうがいいかな？」「お小遣いが足りないなら、お弁当を作ろうか？」など、生活費の予算を決めつつ、ふたりで家計について話し合うとよいでしょう。カードの利用明細や預金残高を見ながら話し合うことにより、現実的な改善策を考えやすくなります。

家族カードを利用する際は、以下のような点に注意しましょう。

• 収入が多い方の名義でカードを作成すること
• カード利用のルールをふたりで決めておくこと
• 利用代金の引き落とし口座を決めておくこと

新たにクレジットカードを作成する場合は、収入が多い方の名義で申し込むようにしましょう。クレジットカードの利用限度額は代表者の収入によって決まり、利用代金は代表者に請求されるからです。

電気代や保険料などの固定費に加え、食費などの変動費もまとめて支払う場合は、カードの利用代金が多くなりがちです。そのため、家族カードを作成する際は、収入が多い方の名義にすることをおすすめします。また、利用限度額が高めに設定されていれば、家電製品などを購入する際も家族カードが利用できます。

生活費の支払いを目的として家族カードを作成する場合は、カード利用のルールを事前に決めておきましょう。生活費以外の用途でカードを使ったり、自分のカードで生活費を支払ったりしてしまうと、支出の把握に手間がかかってしまうからです。生活費の定義や家族カードを使わないケースを事前に決めておけば、家計管理がスムーズに行えるようになります。

家族カードの利用代金は、代表者の口座から引き落とされます。生活費を家族カードで支払う場合は毎月の利用額が多くなりやすいため、収入が多いの方の名義でカードを作成すると安心です。

または、利用代金を引き落とすための共同口座を作成する方法もあります。共同口座の名義人ではない方が給与口座から共同口座へ毎月送金すれば、家族カードの利用代金をスムーズに支払えます。なお、多くの銀行では、振込手数料無料の「定額自動送金サービス」を提供しています。

家族カードを選ぶ際は、以下のようなポイントを意識しましょう。

• 家族で使える特典や優待サービスを重視すること
• ポイントの基本還元率が1％以上のカードを選ぶこと
• 普段利用するお店を想定しておくこと

家族カードは、普段利用するお店を想定して選ぶとよいでしょう。クレジットカードのなかには、特定の店舗で利用するとポイント還元率がアップしたり、割引サービスが受けられたりするものがあるからです。よく買い物するスーパーやコンビニが決まっている場合は、そのお店でお得に利用できるカードを作成するようにしましょう。

特定のお店で買い物しない場合や、生活費全般を家族カードで支払いたい場合は、ポイントの基本還元率が高めのカードを選ぶとよいでしょう。クレジットカードの基本還元率は0.5％のものがほとんどですが、一部のカードでは1.0％以上に設定されているものもあるからです。例えば生活費が毎月10万円の場合は、毎月1,000ポイントがもらえます。公共料金や保険料の支払いでも1.0％のポイント還元が受けられるので、毎月付与されるポイントだけで日用品が購入できますね。

現金や口座引き落としで生活費を支払うと、毎月の支出を集計する手間がかかってしまいます。子育てや家事で忙しい毎日だからこそ、簡単に家計管理できる仕組みを整えましょう。クレジットカードを活用すれば、利用明細や家計簿アプリなどで、日々の支出や毎月の予算を効率よく確認できるようになります。ふたりで毎月の支出を共有して、将来のことについて話し合う時間を設けてみてはいかがでしょうか。