初めてハワイに行く前に知っておきたい時差や気候、基本情報とは? Q

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初めての海外旅行でハワイに行くことが決まりました。ハワイ旅行に向けて買出しなどの準備や基本的な情報収集をしたいと思っています。ハワイのことを詳しく知りたいのですが、日本との時差や気候、チップの相場など、ハワイの基本情報について教えてください。

ハワイの雨季は朝晩冷え込むこともあるので長袖も準備しましょう。

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世界屈指のリゾート地、ハワイとは?

アメリカ50州のひとつであるハワイ州は、人口約120万人の太平洋に浮かぶ諸島です。

州都はホノルルで、ホノルルはオアフ島にあります。ハワイ諸島はオアフ島のほか、ビッグアイランドの名称で知られるハワイ島、マウイ島、カホオラウェ島、ラナイ島、モロカイ島、カウアイ島、ニイハウ島の主要8島と約124の小島からなっています。

ハワイは1年を通じて温暖な気候に恵まれ、観光開発が進み、世界屈指のリゾート地となりました。1964年の渡航自由化以降日本人の海外旅行の王道となり、ハワイは憧れの地として今もその地位は揺らいでいません。
アロハシャツのルーツは、日系移民が浴衣を裏返して手縫いしたものという逸話もあります。

ハワイの基本情報、日本とハワイの時差やチップとは?

ハワイの気候や服装、支払いをする際に気になるチップなど、 ハワイの基本情報をまとめてみました。
ハワイ旅行に行く前にチェックして、ハワイに関する理解を深めておきましょう。

ハワイの気温・気候

常夏の楽園といわれるだけあって、ハワイは年間を通じて温暖で四季の差はありません。ホノルルは4~9月が乾季、10~3月が雨季となります。乾季は最高気温が30℃を超えることもありますが、湿気が少ないため蒸し暑さは感じにくいです。
雨季でも日中は25~26℃まで上がるため半袖で過ごせますが、朝晩は冷え込むことがあります。

特に日本の冬の時期は、ハワイでも比較的気温が低いので長袖も準備しておくといいでしょう。

ハワイでの服装

海や山、自然に囲まれたハワイでは旅行客の多くがカジュアルな恰好をしています。中にはドレスコードのある高級レストランもありますが、日本のようにネクタイをして…というほど厳しくありません。ホテルでのディナーなら、カジュアル・スマート(襟付きシャツ、ジーンズ以外のスラックス、スニーカー・サンダル以外の靴)でも問題ありません。また、ハワイではアロハシャツやムームー、ハワイアンドレスは正装になります。

ハワイの通貨、チップの目安

ハワイの通貨はアメリカドルになります。
ハワイにはチップの習慣があり、レストランで代金の15~20%(高級レストランでは20%超)、タクシーは合計の10~15%、ピローチップは1人1ドルが目安です。
※海外旅行でのチップの目安と渡すタイミングについてはこちらでご紹介しています。

時差、飛行時間

ハワイと日本の時差は日本時間-19時間となります。サマータイムの設定はありません。また、日本の主要都市からホノルル国際空港までの飛行時間は約6時間半~7時間強、復路は偏西風の影響で約7時間半~8時間ほどかかります。

査証(ビザ)

90日以内の観光・商用目的で往復航空券を持参していれば、アメリカのビザ免除プログラムによりビザは不要ですが、ESTA(エスタ)が必要となります。

ESTAとはアメリカの電子渡航認証システムのことで、ハワイに渡航する際にも必要となります。ESTAは出発の72時間前までにオンラインでの申請が必要となりますので、早めに申請手続きを済ませるようにしましょう。
※ESTAの注意点については こちらでご紹介しています。

パスポートの有効期間について

パスポートの有効期限は帰国日(ハワイを発つ日)まで有効であれば大丈夫ですが、入国時に90日以上の残存があると安心です。

税関

持込み制限はそれぞれ以下の範囲が無税となります。

・酒類   21歳以上で自己消費分として1リットル

・土産品  100ドル相当まで

・タバコ  1カートン(200本。または葉巻50本、刻みたばこ2kg)まで

・現金の持込み制限  10,000ドルまで

国際電話

国番号はアメリカ本土と同じ+1となります。
※国際電話のかけ方については こちら でご紹介しています。

郵便

日本へのエアメール(航空便)は絵ハガキ1.15ドル、封書(28gまで)1.15ドル。

電圧、プラグ

ハワイの電圧は110/120ボルト・60ヘルツ。プラグは日本と同じタイプA。ドライヤーや髭剃りは海外旅行専用品を用意しましょう。
※海外のコンセントの種類と電圧についてはこちら でご紹介しています。

ハワイの祝日

祝日は銀行などが休みになるので注意しましょう。ハワイの祝日は以下の通りです。

1月1日    元日

1月第3月曜  キング牧師生誕記念日

2月第3月曜  大統領の日

3月26日    クヒオ・デイ

3~4月    復活祭(イースター前の金曜)

3~4月    イースター(年によって異なる)

5月最終月曜  戦没者慰霊の日

6月11日    カメハメハ・デー

7月4日    アメリカ独立記念日

8月第3金曜  ハワイ州立記念日

9月第1月曜  労働祭

10月第2月曜  コロンブス・デイ

11月11日   復員軍人の日

11月第4木曜  感謝祭

12月25日   クリスマス

銀行、ショップ、レストランの営業時間

ハワイの銀行やショップ、レストランの営業時間の目安はそれぞれ

・銀行     月~木曜8:30~16:00、金曜~18:00、土・日・祝は休み

・ショップ   月~土曜10:00~21:00、日曜~17:00(商業施設により異なる)

・レストラン  朝食7:00~11:00、昼食11:30~14:30、夕食17:00~22:00ごろ ラストオーダー、バーは深夜まで営業となります。

ハワイで過ごすに当たっての注意点

お酒

ハワイでは法律で21歳未満の飲酒は禁止されています。また、年齢に関係なくスーパーなどで深夜から早朝にかけて酒類は購入できません。
また、公共の場で飲酒をすることも禁止されています。誤ってビーチや公道で飲酒をしないようにしましょう。

運転免許

ハワイでは運転免許取得も21歳以上となっており、レンタカーを借りる場合25歳未満は各社規定の料率となり割高になります。
また、車を運転する際は、助手席に18歳未満の子どもを乗せることはできません。家族旅行など、子どもが一緒の旅行の際は注意しましょう。

タバコ

ハワイでは2006年に禁煙法が施行されて以降、公共の場(ホテルやレストラン、ショッピングモールなど)では全面禁煙で罰則規定があります。また、「SMOKE FREE」は禁煙場所です。喫煙場所と勘違いしないように。タバコを吸われる方は喫煙場所に注意しましょう。

道路の横断

ハワイでは横断歩道以外の公道を横断すること、信号が点滅してから横断することが禁止されています。

クラゲ

ハワイに行ったら欠かせないのがビーチ。
ハワイのビーチでは、海に浮かぶ透き通った青いクラゲには注意が必要です。触手に強力な毒を持ち、刺されると激痛が走り炎症が長時間続きます。

クラゲが砂浜に打ち上げられている場合がありますので、ビーチを散歩する際には触ったり素足で踏んだりしないように気を付けましょう。

ご紹介したハワイの基本情報をチェックして、安心で楽しいハワイ旅行にしましょう!

筆者の写真

情報提供 千葉 千枝子

淑徳大学 教授。中央大学卒業後、富士銀行入行。シティバンクを経てJTBに入社。96年に独立、運輸・観光全般の執筆、講演活動を行うほか、TV・ラジオにも多数出演。観光人材の育成に注力する。

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