専門家による収納コラム

収納美人の適量生活(2) -子どもと楽しむ収納生活-

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おもちゃの収納

まだ手のかかる小さいお子様のいる家庭では、リビングにおもちゃがあふれるのは自然なこと。それでも適量を超えれば、大人はリビングで寛げなくなります。遊んだおもちゃは、寝る前に一緒に子供部屋へ戻す、週末にまとめて戻すなど、リビングがおもちゃ部屋と化さないよう簡単にできる収納の工夫を紹介します。

使ったらもどすを習慣に

子どもは夢中になって遊ぶので、いざ片付けとなると、おもちゃをどこから出してきたか分からなくなってしまうことも。そこで市販の白いシールにおもちゃの絵を描いて引き出しに貼り、収納動線をはっきりさせます。こうすると分類しながら同時に収納されていくため、次に取り出す時もあちこちひっくり返す必要がなくなります。もっと簡単に収納したいなら、おもちゃを大きなカゴなどにポンポン投げ入れていくだけでも十分。まずはこの方法で「使ったらもどす」という行為を学ばせましょう。「使ったらもどす」は小さなうちから身に付けたい習慣。簡単に収納できれば、子どももやる気が出ます。

年齢とともに増えていく子どもの持ち物。収納からはみ出たら適量を超えたと判断して見直しましょう。適量キープこそ散らからないコツです。

思い出の品

学童期になっても乳幼児期のモノを一緒に収納していませんか?モノがたくさんあるほど子どもは片付け下手に。年齢のステージに見合わず使用していないものは、処分するか、思い出として保存するか決めましょう。わが家では、絵画作品はA3ポケットファイル1冊分、立体作品はリビングに温かみを添える程度を適量として飾っています。世界にひとつしかないわが家だけのインテリアとして楽しみましょう。

クローゼットの収納

視界にも入らずデットストックと化している服をたくさんもっていませんか? そのような適量を超えて持っている服のせいで、着たい時に着たい服がみつからない、いくら買っても着る服がない、と感じていませんか?

それは服選びに問題があるのではなく、クローゼットの快適バランスが崩れているのかも知れません。 快適バランスとは、クローゼットの中でおしゃれと維持管理のバランスがとれていることです。服を買うことばかりに夢中になって、維持管理がおろそかになっていては、快適な衣生活は送れません。いつでも気持ちよく着用できる状態にするため、適量管理や手入れにも気を配って、クローゼットの快適バランスを保ちましょう。

クローゼットを適量にかえるステップ

なぜ、着ない服をいつまでも持っているのでしょうか?いつか着るかもしれないから、高かったから…理由は様々ですが、思い切って、今、着る衣類だけでクローゼットを構成してみませんか? Myクローゼットショッピングは、クローゼットを適量に変えるステップです。 自分のクローゼットでショッピングするつもりでコーディネートを考えてみましょう。

クローゼットが適量になると、たくさんの服を所有していた時より維持管理の複雑さが減り、億劫だった服の手入れにも気持ちが入るようになります。シーズン中、すべての服に出番があれば、大変経済的でもあります。すべての服が視界に入るような適量クローゼットを目指しましょう。

収納専門家一覧

※上記の専門家コラムに関するご質問、お問合せは、原則受付けておりませんのであらかじめご了承ください。

コラムニスト 上野あゆ美 (Studio HAGA)

筆者の写真

すっきりとシンプルに暮らすライフスタイルをご提案します。

インテリアメーカーに勤務後、夫の転勤先のスペインで、「モノを持たなくとも豊なくらし」に目覚めました。少ないモノで豊かに暮らすコツ、シンプルな暮らしと収納をご紹介します。すっきりシンプルな適量生活で収納美人を目指しましょう。

【所属】 お片づけコーチング Studio HAGA
【メディア】 「プラスワンリビング」、「おしゃれな部屋は収納でつくる」(主婦と生活社)、「東京生活」など多数。
【資格】 インテリアコーディネーター、整理収納アドバイザー

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