妊娠中に飛行機を利用する方法とは?
現在、妊娠5カ月ですが、実家の長崎で出産をするため帰省したいと考えております。妊娠中でも飛行機に乗ることはできるのでしょうか?
予定日が間近の妊婦は診断書・同意書の提出が必要
妊娠中の航空機利用は、大変、留意しなくてはなりません。利用に際しては、優先搭乗を受け付けてくれるなど便宜をはかってもらうことができるので、あらかじめ航空会社に問い合わせるようにします。安定期に入っていれば、比較的、安心ですが、妊娠初期や出産予定日が近づいた妊婦の場合は注意が必要です。なかでも出産予定日から28日~8日前に搭乗する場合、医師の診断書と同意書の提出が求められます。診断書は、様式は航空会社指定以外のものでも構いませんが、「航空旅行をするにあたり、健康上、支障がない」ことを、お医者さまに明記してもらわなくてはなりません。航空会社の様式は、ホームページからダウンロードできるのが一般的です。
また、出産予定日7日前を過ぎた妊婦の場合、医師(産科医)の同伴を求められます。お医者さまも一緒に搭乗する必要があるのです。さらに同意書も必要で、出発空港で搭乗前に記入することになります。
天候や気圧の影響が大きい航空旅行は、妊婦にとって一定のリスクがあります。航空会社側は、それらの状況判断から、搭乗を断ることもあります。不要不急の利用は控えたほうが無難でしょう。どうしても、というのであれば、航空会社によっては妊婦向けのサポートサービスを行っていますので、そうしたサービスを利用するようにするのもよいでしょう。
観光ジャーナリスト 千葉千枝子
日本の明日を担うインダストリーとしての観光を応援しています。
旅をテーマにさまざまな角度から魅力やノウハウをお届けしています。旅は人生をより豊かにしてくれるツールです。古今東西、老若男女のエネルギーの行く先を、私、千葉千枝子が自信をもってナビゲートします。
【URL】 | http://www.longstaystyle.com/ |
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【経歴】 | 淑徳大学 教授。中央大学卒業後、富士銀行入行。シティバンクを経てJTBに入社。96年に独立、運輸・観光全般の執筆、講演活動を行うほか、TV・ラジオにも多数出演。観光人材の育成に注力する。 |
【著書】 | 「JTB旅をみがく現場力」(東洋経済新報社)、「観光ビジネスの新潮流」(学芸出版社)など多数。 |
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