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海外のトイレ事情とは?

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先日、韓国に海外旅行に行き、トイレの紙を流してはいけないということを初めて知りました!一緒に行った母親はかなり戸惑っていたのですが、他の海外でも同じような問題があるのでしょうか?海外のトイレ事情を教えてください。

使用済みトイレットペーパーは流さず備え付けの箱へがルール

使用済みのトイレットペーパーを流さないのは、一部の海外、特にアジア圏では一般的なこと。ホテルや空港は、その限りではないのですが、ローカルレストランのトイレに入ると使用済みのトイレットペーパーを丸めて入れる専用のポリバケツが置いてあることがあります。下水道の事情がよくない場合や、水を大量に使わなくてすむ節水目的で、紙をトイレに流さないのです。「郷に入りては郷に従え」で、こうしたポリバケツが用意されていたら、使用済みのトイレットペーパーはトイレに流さず、ポリバケツへ捨てるようにしましょう。


なかにはシャワーに似たホースが備え付けてあるトイレもあります。これは、排泄後に直接、水で洗い流すためのもので、アジア各地の暑い地方、例えばマレーシアやタイ、インドネシアなどでみられます。トイレの床が濡れているのは、そのせいです。ヨーロッパにみられるビデには専用のリネンがセットされるなど、国によってトイレの流儀もさまざまであることがうかがえます。いずれにしても使い方がよくわからないままトライしようとすると、失敗して衣服を濡らすことになりかねません。注意しましょう。


日本にあるウォシュレットのような洗浄機能付き便座トイレは、海外の一般レストラン等の店舗では、まったくといってよいほど見ることがありません。ごくまれにホテルの客室トイレなどに使用されていますが、一部に限られます。どうしても気になるようでしたら、携帯用おしり洗浄器を日本から持参するとよいでしょう。公衆トイレに、トイレットペーパーが常備されているとは限りません。携帯のティッシュペーパーを、日本から多めに持参することです。


観光ジャーナリスト 千葉千枝子

筆者の写真

日本の明日を担うインダストリーとしての観光を応援しています。

旅をテーマにさまざまな角度から魅力やノウハウをお届けしています。旅は人生をより豊かにしてくれるツールです。古今東西、老若男女のエネルギーの行く先を、私、千葉千枝子が自信をもってナビゲートします。

【URL】 http://www.longstaystyle.com/
【経歴】 淑徳大学 教授。中央大学卒業後、富士銀行入行。シティバンクを経てJTBに入社。96年に独立、運輸・観光全般の執筆、講演活動を行うほか、TV・ラジオにも多数出演。観光人材の育成に注力する。
【著書】 「JTB旅をみがく現場力」(東洋経済新報社)、「観光ビジネスの新潮流」(学芸出版社)など多数。

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