海外での地下鉄の乗り方とは?
夏休みにニューヨークへ海外旅行にいく予定です。フリープランでいろいろな所を周りたいと考えているので、安くて便利な地下鉄を利用しようと思います。海外で地下鉄に乗ったことがないのですが、日本と違うところはありますか?また、注意する点などありましたら、教えてください。
路線図片手にメトロカードを利用。深夜の利用は控えましょう。
地下鉄を乗りこなせば、渋滞に巻き込まれることもなく計画的にまち歩きができて、とても便利です。例えばニューヨークの地下鉄は、どこまでいっても料金一律。乗り降りには、メトロカードと呼ばれるカードが切符がわりになります。乗車の前に、窓口で購入します。往復分を購入するとよいでしょう。また、乗り放題のパス券もあるので、滞在日数やスケジュールと相談して選ぶようにします。
ニューヨークのような大都会の地下鉄は、南北にいくつもの路線が通っているので、乗り間違いに注意しなくてはなりません。サブウェイの路線図は、ホテルや観光案内所などで事前にもらっておくとよいでしょう。ホームで、行き先を確認してから乗車するようにします。頻発しているので、無理に駆け乗ったりしないようにします。特にラッシュ時は、貴重品に注意します。
ひと昔前のニューヨークの地下鉄は、治安の悪さから観光客はあまり利用しませんでした。今ではすっかり整備され、車内での犯罪率も下がりましたが、それでも深夜の利用は控えるようにしましょう。スリやひったくりに注意して、女性一人での乗車は避けるようにしたいもの。降車後、おもわぬトラブルに巻き込まれることもあるので、駅周辺の一人歩きは危険です。
近年では、アジアの主要都市にも地下鉄が走り、実に便利で快適な移動ができるようになりました。乗車券(切符)に多いのが「トークン」と呼ばれるコイン状(円形)のタイプ。券売機で事前購入するしくみで、入場のときにトークンを入れます。ソウルでは、地下鉄の乗車にプリペイド式のカードを利用する観光客を多く見受けます。機械でチャージができるしくみです。注意したいのは、優先席です。若い人が優先席を利用するのは、たとえ空いた車内でも控えるようにします。
観光ジャーナリスト 千葉千枝子
日本の明日を担うインダストリーとしての観光を応援しています。
旅をテーマにさまざまな角度から魅力やノウハウをお届けしています。旅は人生をより豊かにしてくれるツールです。古今東西、老若男女のエネルギーの行く先を、私、千葉千枝子が自信をもってナビゲートします。
【URL】 | http://www.longstaystyle.com/ |
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【経歴】 | 淑徳大学 教授。中央大学卒業後、富士銀行入行。シティバンクを経てJTBに入社。96年に独立、運輸・観光全般の執筆、講演活動を行うほか、TV・ラジオにも多数出演。観光人材の育成に注力する。 |
【著書】 | 「JTB旅をみがく現場力」(東洋経済新報社)、「観光ビジネスの新潮流」(学芸出版社)など多数。 |
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