コレクトコールのかけ方とは?
今度、初めてアメリカに海外旅行にいきます。両親に旅行先からコレクトコールでいいので電話をかけてきてほしいと言われているのですが、コレクトコールのかけ方がわかりません。海外からのコレクトコールのかけ方を教えてください。
交換手を通じ「コレクトコール・プリーズ!」 日本の国番号は81。
コレクトコールとは、料金着払いのシステムで、交換台を通して電話の相手方に了承を得てから通話ができる仕組みです。国や地域、利用する通信会社によって料金やアクセス方法が異なります。一般に、ホテルの客室からコレクトコールを申し込む際には、まずオペレーター(電話交換手)を呼び出します。ハワイを含むアメリカの場合は「0」、イギリスは「155」、台湾やタイは「100」がオペレーターの呼び出し番号です。こうした交換台への直通番号は、ホテル客室備え付けの電話器などに記載されています。
オペレーターが電話に出たら、「オーバーシーズ コレクトコール プリーズ!」(例文:Overseas collect call to Tokyo, please. 東京へ国際コレクトコールをお願いします)と言って、次の手順で通話先を伝えます。
①国名 to Japan ②都市名もしくはエリアコード(エリアコードとは、市外局番をさしますが、頭の「0」をとって伝えてください。例えば東京03であれば、3になります) ③通話したい相手先の電話番号
また、国や地域によっては、一度電話を切って、オペレーターからの折り返しを待つこともあります。そのときは、必ず自分の名前と電話番号(ホテルであれば、ホテル名と代表の電話番号、そして客室番号)を伝えなくてはなりません。ホテルの電話番号などは、電話器や周辺のメモパッドなどに記載されているので、事前に用意して慌てずに伝えるとよいでしょう。
コレクトコールは、指名通話もできます。あなたが指名した相手方が通話料を支払うので、かけたい先の電話番号のほかに受取人の名前を聞かれます。日本の自宅へかけるときなど、指名の必要がなければ、「エニーワン・イズ・オーケー!」(例文:Anyone is O.K. 誰でもよいですよ)と言って、繋いでもらうようにしましょう。
コレクトコールは、一般の国際ダイレクト通話と比べて通話料のほか手数料もかかるため割高です。とはいえ、料金が相手持ちなので、所持金が少ないときなどに便利です。公衆電話では、コレクトコールが使用できないタイプのものもあるので注意しましょう。また、相手方が受け取りを拒否した場合は通話ができません。
国際電話のかけ方につきましては、次のページで詳しくご紹介しています。
「国際電話のかけ方、海外旅行で電話をかけるときは?」をぜひご参考にしてください。
観光ジャーナリスト 千葉千枝子
日本の明日を担うインダストリーとしての観光を応援しています。
旅をテーマにさまざまな角度から魅力やノウハウをお届けしています。旅は人生をより豊かにしてくれるツールです。古今東西、老若男女のエネルギーの行く先を、私、千葉千枝子が自信をもってナビゲートします。
【URL】 | http://www.longstaystyle.com/ |
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【経歴】 | 淑徳大学 教授。中央大学卒業後、富士銀行入行。シティバンクを経てJTBに入社。96年に独立、運輸・観光全般の執筆、講演活動を行うほか、TV・ラジオにも多数出演。観光人材の育成に注力する。 |
【著書】 | 「JTB旅をみがく現場力」(東洋経済新報社)、「観光ビジネスの新潮流」(学芸出版社)など多数。 |
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