レート表の見方とは?
海外旅行中に日本円から現地の通貨に両替するのですが、その時のレートの見方がわかりません。旅行中、両替所のレートをチェックしても、昨日よりも得しているか、損しているかが分からずにこまっています。レート表の見方を教えてください。
レートとは外国通貨と円との交換率のこと。交換したら「円÷現地通貨」で再計算を!
外国為替レートとは、通貨の交換比率をさします。簡単にいうと外国の通貨を、日本円と交換するときの率をあらわしていて、その日によって交換比率は異なります。また、こうした通貨の交換には手数料がかかりますし、現金に替えるかトラベラーズチェックに替えるかでも率が異なります。
現地空港内の銀行や海外市中の両替所で円を現地通貨に両替するときに、外国為替レート表が国旗などを目印に掲げられています。そのとき、現地の通貨が基本で、レートが表示されているので、わかりづらいかもしれません。表示されているレートは、Buy(買い)とSell(売り)に分かれています。外国の通貨を、私たちは円で買うのですから、Buyのレート表をみます。
手持ちの日本円を現地通貨に替えたいときは、現地通貨に対して、レート表に掲げられた日本円の表示交換率を掛けます。でも、そうは言っても少し難しいですよね。ですから例えば、「1日分のお小遣いは5000円」、と予算を決めて、滞在日数分の円を現地通貨に両替するとよいでしょう。
そして「交換した円÷両替商からもらった現地通貨」で計算してみてください。その日の為替レートがわかります。2万円を米ドルに交換して200ドルをもらったなら、1米ドル=100円のレートです。ところが円高(1ドル80円)のときですと、2万円で250ドルが受け取れます。逆に円安(1ドル130円)なら約148ドルと、大きく違います。肌で為替相場を感じることができるでしょう。
観光ジャーナリスト 千葉千枝子
日本の明日を担うインダストリーとしての観光を応援しています。
旅をテーマにさまざまな角度から魅力やノウハウをお届けしています。旅は人生をより豊かにしてくれるツールです。古今東西、老若男女のエネルギーの行く先を、私、千葉千枝子が自信をもってナビゲートします。
【URL】 | http://www.longstaystyle.com/ |
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【経歴】 | 淑徳大学 教授。中央大学卒業後、富士銀行入行。シティバンクを経てJTBに入社。96年に独立、運輸・観光全般の執筆、講演活動を行うほか、TV・ラジオにも多数出演。観光人材の育成に注力する。 |
【著書】 | 「JTB旅をみがく現場力」(東洋経済新報社)、「観光ビジネスの新潮流」(学芸出版社)など多数。 |
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