新幹線や特急列車などの長距離列車内で体調が悪くなった時の対処方法とは?
先日、電車の中で突然気分が悪くなり、すぐに次の駅で降りたことがありました。各駅停車だったので、すぐに降車することができたのですが、もし万が一、新幹線や特急列車など、長距離列車に乗車している際に、体調が悪くなった場合はどのように対処すればいいのでしょうか?
車内で急病人が出た・具合が悪くなった時は、乗務員・駅係員に至急、知らせましょう。
新幹線や特急列車などの長距離列車内で体調が悪くなったり、急病人を発見した時は、すぐに乗務員に知らせるようにします。症状によっては車内から指令センターを通じて救急要請をかけてもらい、最寄りの駅に救急隊員ならびに救急車を待機させる措置を講じてくれます。
また、次の停車駅までの距離がある場合、車内アナウンスで医師または看護士など同乗している医療関係者に協力を要請する対応をとることもあります。人命にかかわる重篤な症状、危険な状況の場合は、予定された停車駅以外の最寄りの駅で緊急停車する可能性もあります。あくまでも鉄道会社や乗り合わせた医療関係者の判断で人道的見地から緊急停車をするため、倒れた本人が鉄道会社から損害賠償を求められることはありません。
自分自身が急に具合が悪くなった時、意識があれば早めに乗務員に知らせるようにします。新幹線には、無料で利用できる多目的室を完備している列車もあり、具合が悪いときなど横になることができます。多目的室を利用の際も、乗務員に知らせてください。症状によっては、次の停車駅で降りることも検討します。駅には医務室が完備されているほか、事前連絡で車椅子や担架を用意してくれる場合もあります。救急車の出動要請も車内から行うことができるので、大事に至る前に、まずは乗務員に知らせることです。
観光ジャーナリスト 千葉千枝子
日本の明日を担うインダストリーとしての観光を応援しています。
旅をテーマにさまざまな角度から魅力やノウハウをお届けしています。旅は人生をより豊かにしてくれるツールです。古今東西、老若男女のエネルギーの行く先を、私、千葉千枝子が自信をもってナビゲートします。
【URL】 | http://www.longstaystyle.com/ |
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【経歴】 | 淑徳大学 教授。中央大学卒業後、富士銀行入行。シティバンクを経てJTBに入社。96年に独立、運輸・観光全般の執筆、講演活動を行うほか、TV・ラジオにも多数出演。観光人材の育成に注力する。 |
【著書】 | 「JTB旅をみがく現場力」(東洋経済新報社)、「観光ビジネスの新潮流」(学芸出版社)など多数。 |
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