トラブル解決術

  • ジャパンダのデータ研究所

海水がシュノーケルの中へ入ってきた時の対処方法とは?

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今度の休みに、海でシュノーケリングに挑戦しようと思います。初めてのシュノーケリングなのですが、もし、呼吸をするシュノーケルの口の中に海水が入ってしまった時には、どのように対処すればいいのでしょうか?

シュノーケルの正しい使い方を学びましょう。

シュノーケリングの醍醐味は、海面をゆっくりと移動しながらきれいな海中世界を楽しめることです。さらに、海中に潜ることで魚や海藻などに近づくことができて、陸上とは異次元の世界を堪能できることも魅力です。スクーバ(スキューバ)ダイビングは装備が沢山必要なのですが、シュノーケリングは3点セットと呼ばれるマスクとシュノーケル、そしてフィン(足ヒレ)を使うのが基本で、軽装備で楽しむことができる手軽さから人気があります。


シュノーケリングではシュノーケルという専用の機材を口にくわえ、口のみで呼吸をします。シュノーケリングやダイビングの楽しさは、シュノーケルという道具を使って、息を続けながら海の中をゆっくりと泳げ、自由な姿勢になれることです。さらに慣れた方は、シュノーケルをくわえたまま海中へ潜ることも可能です。海中に潜る際もくわえた口は常に離さず、息を止めてそのまま潜ります。潜った時はシュノーケルの中に水が入ってきてしまうので、シュノーケルの使い方には注意が必要です。シュノーケルクリアという、シュノーケル内の水を出すテクニックを使用します。


■シュノーケルクリアの方法

・潜った際は息をこらえたまま水面に浮上します。

・強い呼気(息)でシュノーケルに入った水を外へ吐き出します。

・息をこらえている間は、呼気を吐き切ってしまわずに、シュノーケルに入った水を吐き出すだけの息を蓄えておきましょう。


入ってきた水の量が多い場合やシュノーケルクリアに失敗してしまった場合は、慌てないでゆっくりと水面で浮き身をとりながら、一度シュノーケルを口から外し顔だけを水面に出して普通の呼吸をしてください。


シュノーケルを口でくわえながら空気を吸うので、その際に誤って水を吸ってしまうと気道(口や鼻から肺へ通じる空気の通り道)に水が入ってしまい危険です。気道に水が入ると窒息する可能性があります。シュノーケリングの呼吸は、強く素早く息を吐き、吸う時はゆっくり少しずつ行うイメージが大切です。


シュノーケルクリアは、潜った時だけでなく、シュノーケリング中に水が入ってきた時に必要な技術ですので、指導を受けて正しい方法での練習が必要です。ダイビングインストラクター等の専門の方にシュノーケルの詳しい使い方を教えてもらってから行うようにしましょう。


また、シュノーケリングでは、基本姿勢が水平に浮いた状態であるため、窒息などのトラブルが起きている場合でも、周りの人がすぐに異変に気がつかないケースがあります。このようなケースは決して少なくはないので、同じ場所にずっと留まっている人がいたら注意をしてください。また、シュノーケリングの際は一人ではなくグループで行うようにしましょう。


ライフセービング インストラクター 上野真宏

筆者の写真

海や河川など水辺の危険を知って、海水浴やレジャーを安全に楽しみましょう。

海水浴にマリンスポーツ、釣りなど海や川には楽しいアクティビティがたくさんありますが 毎年、夏になると水難事故が多く起きてしまうのも悲しい事実です。 水辺の危険を事前にお伝えすることで、1つでも多くの事故がなくなることを願っています。

【URL】 日本ライフセービング協会 http://www.jla.gr.jp/
【所属】 特定非営利活動法人 日本ライフセービング協会 理事・事務局長、 国際武道大学 体育学部スポーツトレーナー学科 非常勤講師

※上記に関するご質問、お問合せは、原則受付けておりませんのであらかじめご了承ください。