スキーやスノーボード中に人にぶつかってしまった時の対処方法とは?
先日、友人と一緒にスノーボードに行った時のことです。私は初心者だったため、止まることができず人にぶつかってしまいました。少しかすった程度だったので、謝罪をして事なきを得たのですが、もしもっと速いスピードでぶつかってしまったり、相手にケガをさせてしまった時にはどういった対処をすればいいのでしょうか?
合流地点などの混雑している場所に気をつけましょう。
大事に至らず良かったですね。初心者の時にこんな事が起こると怖くなりますよね。スキーやスノーボード滑走中の接触はよく見かけます。私は子ども向けのスノーボード教室を行っているので、接触事故が起こらないようにいつも細心の注意を払っています。
特に接触事故が起こる確率が高いところは、合流地点や、平らなバーンから斜面がはじまっている部分や、混雑しているコースなどです。よく行くゲレンデなら、どこで接触が起こりやすいかがわかってくるのですが、初めてのスキー場などコースがよくわからないゲレンデでは、スピードを出しすぎないことが大事だと思います。車と同じで人との間に距離をとって下さい。
それでも接触事故が起こってしまった場合、まずはケガへの対応です。移動できる場合は、安全な場所に移動しましょう。動かせない状態であれば、安全を確保するために、スキーなどで目印をたてます。動かせない状態の時はパトロールに連絡をします。とはいえパトロールの連絡先はわからないと思うので、一番近くのリフトにかけこむか、まわりに滑っている人に助けを求めて、パトロールに連絡をしてもらいます。その時には事故発生場所、ケガの状況などを正確に伝えましょう。
パトロールの到着を待ち、救護室で処置を受けます。できる限り加害者、被害者の両者で救護室へ行くべきですが、もし無理な場合は、連絡先を伺うようにします。そして第3者の目撃者がいればその方にも一緒に来てもらいます。私の友人が以前、カナダでスノーボード滑走中にスキーヤーと接触しました。幸いにケガはなかったのですが、ストックが折れてしまいました。その時には、加害者(友人)と被害者、そして目撃者(私)がパトロールに行き、被害届のようなものに記載しました。接触事故には大小いろいろありますが、まずは接触が起こらないように細心の注意を払うことが大事ですし、どうしても起こってしまった場合は、冷静に対応し、後々にトラブルにならないようにするべき対応をしておくのがベストだと思います。
JSBAプロスノーボーダー 橋本通代
スキー場での安全で楽しい過ごし方をご紹介します。
自身のソルトレイクオリンピックでの経験を活かし、 子どもスノーボード教室"KIRARA KAMP"を全国で開催しています。 ケガなく安全で楽しいウィンタースポーツを楽しんでいただけるための アドバイスを分かりやすくご紹介していければと考えています。
【URL】 | KIRARA KAMP http://sbn.japaho.com/sbn/kirara/ |
---|---|
【実績】 | ソルトレイク五輪ハーフパイプ代表 JSBA公認プロ |
【メディア】 | NHK「夢の五輪へ」、BS日テレ「スーパースポーツマガジン」など多数。 |
【著書】 | 「はじめよう!スノーボード―よくわかる初中級レッスン」(スキージャーナル) 「スノーボード完全ステップアップ―フリーライディングでうまくなる 」(実業之日本社) |
※上記に関するご質問、お問合せは、原則受付けておりませんのであらかじめご了承ください。