停電時の対処方法とは?
先日、入浴中に突然電気が切れて、とてもびっくりしたことがありました。家族が同時に電気を使いすぎてしまい、ブレーカーが落ちてしまったことが原因だったのですが、入浴中だったということもあり、パニックになってしまいました。急に停電になった時の対処方法や、災害などの影響で停電になった時の対処方法を教えてください。
停電なのかブレーカーが落ちたのかを確認し、ラジオで情報収集をしましょう
部屋の電気が突然切れた際には、まずは慌てず騒がず、停電なのかブレーカーが落ちたのかを確認します。
●こんな時はブレーカー(または漏電遮断機)が落ちています
他の部屋、近所の家や自動販売機の電気はついている
→自宅の配電盤を確認しましょう。
●こんな時は停電しています
近所の家、自動販売機や街灯が消えている
→停電の可能性があります、携帯ラジオなどで情報を集めましょう。
■ブレーカーが落ちた場合の対処方法とは
ブレーカーが落ちる原因となった家電(アイロン・ドライヤー・電気ストーブ・掃除機・電子レンジなど、消費電力が大きいもの)のスイッチを切ってから、ブレーカーを上げましょう。
また、漏電遮断機が落ちている場合は、下記の手順でチェックをしてください。
1)まず全ての子ブレーカー(たくさん並んでいるスイッチ)をOFFにします。
2)漏電遮断機をONにします。
3)順番に子ブレーカーをONにしていきます。
4)途中で漏電遮断機が落ちた場合、その部屋のどこかで漏電が生じています。
5)漏電している部屋の子ブレーカー以外をONにして、電気屋さんに連絡しましょう。
■停電した場合の対処方法とは
身の回りの安全を確保したら、携帯ラジオで情報収集をして、規模や復旧時間がどのくらいになるのかを確認しましょう(ラジオ局は停電時でも非常電源で稼働します)。
●事前に用意しておいた懐中電灯など、明かりを確保する。
地震対策もかねて、できるだけ各部屋に懐中電灯を用意しておくようにしましょう。また予備の乾電池も多めにあると安心です。
●冷蔵庫はできるだけ開閉しない。
冷凍庫が一杯であれば、その冷気でしばらくは低温を保つことができます。また普段から冷凍庫に保冷剤を入れておくようにすると、より長期間の停電に耐えられます。
●容器や風呂場に水をためる。
マンションや団地の場合、停電するとポンプが停止して断水します。タンクや配管に残った水がしばらくは出ますので、ためておきましょう。
●カセットコンロなど、電気以外の熱源を用意しておく。
IHヒーターはもちろん、ガス湯沸かし器や最新のコンロは、ガス機器であっても停電すると使えなくなります。カセットコンロと予備のボンベなどを準備しておきましょう。
●動いていてもエレベーターには乗らない。
非常電源で稼働するエレベーターもありますが、閉じ込められる恐れがありますので利用は避けましょう。
●熱を生じる家電のスイッチは切っておく。
アイロン、ドライヤー、電気ストーブなど、熱を生じる家電のスイッチは停電中に切っておきましょう。突然復旧した際、火災の原因となり危険です。
備え・防災アドバイザー 高荷智也
身近な危機に対応できる、暮らしの備え・防災をお伝えします。
「備え・防災は日本のライフスタイル。」世界有数の災害大国日本において、私たちの身近に潜むリスクに対処するためには、生活の中に備え・防災を取り込む必要があります。個人と家庭の視点で、暮らしの備えをご案内します。
【URL】 | http://sonaeru.jp/ |
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【経歴】 | 2007年に本業のかたわらで始めた防災ブログが反響を呼び、2011年より防災をテーマとしたセミナー・執筆・メディア出演を開始。2015年に、屋号をソナエルワークスと定め、以来インターネットメディアや講演会などを中心に活躍中。1982年、静岡県生まれ。 |
【メディア】 | テレビ、新聞、雑誌など出演多数、生活者視点の分かりやすい防災アドバイスに定評がある。著書に「中小企業のためのBCP策定パーフェクトガイド(2015年)」、他。 |
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