油汚れを簡単に落とす方法とは?
キッチンの油汚れがひどくて困っています。毎年大掃除の時にはきれいにするのですが、料理は毎日することなのですぐに油汚れがたまってしまいます。油汚れを簡単に落とす方法を教えてください。
油汚れには、アルカリ性のセスキ炭酸ソーダや重曹がおすすめ。
■すぐに拭き取れば楽に落とせる
キッチンの油汚れを最も楽に落とせるのは、その汚れがついた直後です。時間が経ち、温度が下がるとともに、油は硬くなっていき、どんどん落ちにくくなります。油が飛んだと気づいたときに、濡れふきんなどでさっと拭きとれば、特に洗剤などを使わなくても、すぐにきれいになります。
■油汚れにはセスキ炭酸ソーダか重曹
でも、料理中は他のことに手を取られて、掃除は後回しになってしまったり、気づかないうちに油が飛んでしまっていることもあります。少し時間が経ってから気づいたときは、セスキ炭酸ソーダ、もしくは重曹を使って掃除をしてみましょう。
酸性の油汚れは、アルカリ性のセスキ炭酸ソーダや重曹を使うと、中和されて落ちやすくなります。コンロなど外せるものはすべて外し、セスキ炭酸ソーダか重曹を溶かした50℃程度のお湯をシンクなどにはって、その中につけ置きすると、汚れが柔らかくなり、落としやすくなります。
外せない箇所の汚れであれば、セスキ炭酸ソーダか重曹を溶かした水(セスキ炭酸ソーダであれば小さじ水1に対して、重曹であれば小さじ2に対して、水200ml程度)をスプレーし、上からラップで覆い、20分程度置きます。そのあと、スポンジやふきんなどで汚れを落としましょう。最後にきれいなふきんで水拭きして仕上げます。
■それでも落ちない頑固な油汚れには?
これで落ちない頑固な汚れには、直接重曹を振りかけて、歯ブラシでこすってみましょう。重曹には研磨作用があるため、こびりついた汚れをこすり落とすことができます。また、メラミンスポンジも油汚れに効果的です。水だけで汚れを落とせるので、洗剤を使えない場所にも便利です。ただし、シンクの素材によっては傷がついてしまう場合がありますので、説明書にある使用できる箇所について、よく読んだ上でご使用ください。
それでも落とせない頑固な汚れには、市販の住宅用アルカリ性洗剤や研磨剤を使ってみましょう。ただし、強力な洗剤は素材に傷をつけてしまうことがあるので、最初は弱めのものから試していくのがおすすめです。
料理をすれば、油汚れは避けることができないものです。とはいえ、放っておくと、どんどん落ちにくくなっていきます。汚れが目立たなくても、キッチンを使ったあとに濡れふきんでさっと拭きあげておく習慣をつけるといいでしょう。重曹水もしくはセスキ炭酸ソーダを溶かした水を入れたスプレーも手近に用意しておくと、汚れに気づいたときに、さっと掃除しやすくなります。また、どうしてもこまめな掃除が滞りがちになってしまう人は、コンロ周りの壁面やコンロそのものの汚れを防ぐシートなどもありますので、活用してみてもいいでしょう。
暮らしのコラムニスト 河野真希
暮らしの中の“困った”を解決するお手伝いをします。
WEBや雑誌等を通じて、料理や家事、インテリアなど、気持ちのいい暮らしを目指すライフスタイルを提案しています。暮らしの中で突然起こるトラブルをすばやく的確に解決して、毎日を安全・安心に過ごしましょう。
【URL】 | 河野真希オフィシャルサイト http://kawano-maki.net/ |
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【メディア】 | 「MEN'S NON-NO 」(集英社)、「女性セブン」(小学館)、「月刊SPA」(扶桑社)、日本経済新聞、朝日新聞、「ズームイン!!SUPER」 (日本テレビ)出演など多数。 |
【著書】 | 「ひとり暮らしの季節ごよみ」(祥伝社) |
【監修】 | 「はじめよう!気持ちのいい暮らし」(PHP研究所)、「これで解決!ひとり暮らしのQ&A」(主婦の友社)他 |
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