スリ・ひったくりに遭った時の対処方法とは?
最近、近所で女性を狙ったひったくり被害が多発しているそうです。私も夜仕事で遅くなることが多く、夜道を歩いている時はビクビクしています。スリやひったくり対策や気を付けるべきことを教えてください。また、もしスリやひったくりの被害に遭った場合はどのように対処すればいいのでしょうか?
荷物の持ち方を意識するだけで、ひったくりに遭う可能性を大きく減らせます
ひったくりは窃盗罪ですが、荷物を奪う際に相手を転ばせたりケガをさせると強盗罪となり、罪がグンと重くなります。ひったくり犯はリスクを嫌うため、絶対に成功する場合でなければ犯行に及びません。そのため、ひったくりに対して少し注意を払うだけで、犯人に狙われる可能性を大幅に下げることができます。ひったくり予防はとても簡単です、ぜひ実践してください。
■スリ・ひったくりの予防方法
●荷物を取られにくくする
≪徒歩の場合≫
・バッグは手に持ったり肩掛けにせず、たすき掛けにする。
・難しければ車道と逆側の手で持つか、逆側の肩にかける。
≪自転車の場合≫
・前カゴにネットやカバーを掛ける。
・バッグの持ち手やひもをカゴの外に露出させないようにする。
・バッグの上に新聞やタオルをおいて、持ち手を見えなくする。
ひったくり犯は奪いにくい荷物を狙いません。このようにするだけでも犯人に狙われにくくする効果があります。
●歩き方に注意を払う
・徒歩の際はできるだけ右側通行をし、右手側に荷物を持つ。
・車道と歩道の区別がない道は、車が走る側と逆側に荷物を持つ。
バイクは右手がアクセルなので、ひったくりは主に左手で行われます。またバッグが壁際にあると奪い去ることが難しくなります。
・夜間の道、人気のない道を1人で歩く際には時々振り返る。
・バイクが近づいてきたら立ち止まり、振り向いて顔を見る。
・携帯電話を使いながら歩く際は、特に周囲に気を配る。
周囲を警戒している人を狙うのはリスクとなり、犯人が敬遠します。顔を見られている場合、犯人はひったくりをすることが難しくなります。
■スリ・ひったくりにあった際の対処方法
ひったくり被害に遭ってしまった際には、大声を上げて周囲の人に助けを求め、すぐに110番通報しましょう。女性の場合は奪われたバッグの中に携帯電話が入っていることが多いですから、近くの店舗などに駆け込み素早く通報してください。
バイクで逃げる相手を追いかけるのは残念ながらあまり意味がない行為ですので、犯人の特徴を記憶して早く110番通報することが重要です。バイクは盗難車であることが多いですが、犯人が乗り捨てる前に通報できた場合には、逮捕につながりやすくなります。
これらの特徴をできるだけ覚えるようにしましょう。
・バイクのナンバー、特徴、色や形、ナンバー折り曲げの有無。
・ヘルメットの有無、色や形(キャップ型かフルフェイス型か)。
・犯人の上着、服、手袋など身につけているものの特徴。
・同乗者の有無、逃走方向
110番通報をしたら、速やかに携帯電話やクレジットカードの停止、自動車免許証の再発行手続きなどを行い、盗難物による二次被害を防ぐようにしてください。
備え・防災アドバイザー 高荷智也
身近な危機に対応できる、暮らしの備え・防災をお伝えします。
「備え・防災は日本のライフスタイル。」世界有数の災害大国日本において、私たちの身近に潜むリスクに対処するためには、生活の中に備え・防災を取り込む必要があります。個人と家庭の視点で、暮らしの備えをご案内します。
【URL】 | http://sonaeru.jp/ |
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【経歴】 | 2007年に本業のかたわらで始めた防災ブログが反響を呼び、2011年より防災をテーマとしたセミナー・執筆・メディア出演を開始。2015年に、屋号をソナエルワークスと定め、以来インターネットメディアや講演会などを中心に活躍中。1982年、静岡県生まれ。 |
【メディア】 | テレビ、新聞、雑誌など出演多数、生活者視点の分かりやすい防災アドバイスに定評がある。著書に「中小企業のためのBCP策定パーフェクトガイド(2015年)」、他。 |
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