転出届け、転入届の手続方法とは？

● 転出届は引っ越し二週間前から

他の市区町村に引っ越しをする場合は、現在住んでいる市区町村の役所・出張所に転出届を提出します。引っ越しが決まった時点で受け付けるところもありますが、引っ越し日の二週間前からというのが一般的です。そこで発行してもらう「転出証明書」は引っ越し先の自治体に提出するものとなりますので、引っ越し日までには手続きを済ませましょう。

手続きには、本人確認できる公的な証明書（免許証・パスポートなど）と印鑑、代理人が手続きをする場合は委任状などが必要になります。また、引っ越し先の住所を記載しますので、きちんと覚えておくか、メモをしておきましょう。なお、手続き方法や必要なものは市区町村によって若干異なることがありますので、直接問い合わせをするか、ホームページ等で確認することをおすすめします。

なお、同一市区町村に引っ越すときには転出届ではなく、転居届を提出することになります。この場合は、引っ越し前の手続きは必要ありません。

● 転入届は引っ越し二週間以内に

引っ越しをしたら、新しく住む市区町村の役所・出張所に引っ越し後二週間以内に転入届を提出します。この場合も転出届を出すときと同様に本人確認できる公的な証明書と印鑑、また代理人が手続きをする場合は委任状に加えて、以前に住んでいた市区町村で発行してもらった転出証明書を持参してください。

なお、同一市区町村での引っ越しも、引っ越し後は転居届の提出が必要です。二週間以内に、本人確認できる公的な証明書と印鑑、代理人の場合は委任状を持って役所や出張所で手続きをしてください。

● 国民健康保険・国民年金・印鑑登録などの手続きもあわせて

転出届や転入届、転居届を提出するのとあわせて、手続きを済ませておくと便利なものがあります。国民健康保険や国民年金に加入している場合は保険証や年金手帳、印鑑登録をしている場合は実印や印鑑カードが手続きの際に必要となることがあります。その他、介護保険や児童手当、転校なども必要あれば同時に手続きした方が忙しい引っ越し時に二度手間になりませんので、よく確認しておきましょう。

引っ越し時に必要な手続きは、市区町村のホームページにわかりやすく一覧になっていることが多いです。引っ越し前にチェックしてみてください。

● もし届けを出し忘れたら？

引っ越し前に転出届を出し忘れても、引っ越し先への転入届が14日以内に提出されれば問題はありません。遠方に引っ越して手続きにいけない場合は郵送でも手続ができますので、市区町村へ問い合わせをしてください。

なお、転入届は14日以内に提出しないと、5万円以下の過料が科されることがあると定められています。もし期日を過ぎてしまっても、よほど悪質な場合でなければ、何事もなく受け付けてもらえることがほとんどですが、法律違反であることを頭に入れて、忘れないように済ませてください。