火傷をしてしまった時の応急処置とは?
誤って熱湯を手にかけてしまいました!とりあえず水につけているんですが、この後どうしたらいいのでしょうか?火傷の時の正しい対処方法を教えてください。
火傷の危険はショックと感染です。
病院での処置の妨げになることもありますので、一般的に言われている油や軟膏等を塗るのは避け、早く水で冷やすことを覚えておきましょう。
■火傷の応急処置
1.患部を素早く流水で、痛みが取れるまで冷やし続ける。(患部に直接流水が当たらないように)水泡の状態にもよりますが、保冷剤や氷水などは局所の凍傷を誘発し損傷を拡大する事が多いようです。
2.水疱が破れていない場合にはガーゼも当てずに受診したほうがよいでしょう。(ガーゼを取る時に破れる事が多いため)
3.患部を保護する必要がある場合は滅菌ガーゼで被覆し、軽く包帯をしてから病院へ行くようにしましょう。
4.指の場合は浸出液で指がくっつかないよう、一本ずつ指の間にガーゼを挟んでから軽く被覆する。
5. 広い範囲の火傷は
・ 冷やしながら急いで119番。
・ ただし冷やし続けると体温低下を招き、ショックを強めるので注意が必要。
6.衣類が皮膚にくっついてしまったときは無理にはぎ取らず、衣服の上からシャワーなどで冷やす。
7.薬品で火傷をしたときは水で洗い流す。
8.できた水疱はつぶさないよう気をつけましょう。
特に子どもの場合は身体が小さいので広範囲になりやすく、また大人に比べて皮膚が薄いので深いところまで火傷をすることになります。ショックに陥りやすいので素早い対処が必要です。子どもの場合は、体表面積の1割近くに火傷したら重傷と考え、早急に119番するか医療機関で手当をしてもらいます。
■応急手当の目的
今回は、誰でも簡単に身につけられる応急手当をご紹介いたしました。応急手当(ファーストエイド)とは、怪我や急病のときそれ以上「悪化させない」ように「苦痛を軽減」して、なるべく早く医師の手当てを受けさせることを目的としています。
ファーストエイド・インストラクター 鹿口恵子
突然のケガなどに、誰でもできる応急処置をご案内します。
突然のケガや急病の時に、「それ以上悪化させない」、また「苦痛を軽減」するために応急処置をご紹介していきます。日ごろから応急処置の方法を知っておくことで、突然の事故でも正しい対応が可能になります。
【資格】 | 財団法人日本交通安全普及協会チャイルドシート認定指導員。 東京都消防庁認定 応急手当普及員。 モータースポーツ・ライフセービング機構「ドライバー&子供の応急手当」インストラクター。 NPOキッズデザイン協議会会員。日本交通医学工学研究会会員。 |
---|
※上記に関するご質問、お問合せは、原則受付けておりませんのであらかじめご了承ください。