電気代の節約術3 その他の節約方法
光熱費や家計の見直しをしている中で、電気代の節約をしたいと考えています。照明や家電の待機電力も意外と電気料金がかさむと聞いたのですが、節約方法について教えていただけないでしょうか。
電球型LEDランプの導入検討や掃除、待機電力にも気をつけて。
●電球の得意を知って変更も
電気代の節約や省エネのために、こまめに電気を消している家庭も多いかと思います。照明のON/OFFではほとんど電力を消費しないため、効果の高い節約方法といえます(蛍光ランプはランプ自身の寿命が短くなるため注意が必要)。こまめな消灯と併せて、場所によって照明の種類を選択することで電気代を節約することができます。
家庭で日常的に使う電球には「白熱電球」、「電球型蛍光ランプ」、「電球型LEDランプ」の3種類があります。電球自身の値段は白熱電球104円~、電球型蛍光ランプ298円~、電球型LEDランプ438円~、と開きがあります
※1。
消費電力は白熱電球に比べて、電球型蛍光ランプが約1/4、電球型LEDランプが約1/5と言われています。白熱電球と比較した場合、電球型蛍光ランプだと年間約2,170円、電球型LEDランプだと年間約2,480円の電気代の節約になるというデータもあります※2。
※1価格.com2015年2月9日現在の検索結果より。
(白熱電球(50~60W)、電球型蛍光ランプ(10~20W)、電球型LEDランプ(400~500lm)で検索。)
※2東京電力調べ。1日平均5.5時間点灯した場合での試算。
ランプの形状により価格もさまざまですが、一般的にLEDランプに比べて蛍光ランプの方が安いです。また、蛍光ランプはスイッチのON/OFFで寿命が短くなる性質があります。そのため、連続して点灯するリビングでは蛍光ランプ、トイレや洗面所などのON/OFFが多いところにはLEDランプを利用するなど、生活スタイルに合わせて照明の種類を選択すると良いですね。
●待機電力や電気プランの見直しも
リモコンで操作するテレビや照明などはリモコンで電源を切っても待機電力を消費しています。リモコンで操作するもの以外でも液晶や時計表示があるものであればやはり電力を使います。家庭で消費する電力のうち、約5%は待機電力というデータもあります※。長期不在時はコンセントを抜くことや、リモコン操作が可能なものもできるだけ主電源から切るように心掛けると良いでしょう。
※参考:一般社団法人省エネルギーセンター「2012年版 家庭の省エネ大事典」を元に、最新の金額換算係数に基づき算出 http://www.eccj.or.jp/dict/pdf/dict_all.pdf (最終確認:2015年8月10日)
また、電気代の基本料金を下げるためにはアンペアを見直すという方法もあります。アンペアは同時に電気を使うことができる量で契約をしています。例えば60アンペアを50アンペアに1段下げるだけで、月々約280円、年間で約3,360円、電気代の基本料金が安くなります。10~60の間でアンペアを変更する工事は無料なので、検討してみても良いですね。
その他にも、電力会社が提供している、電気の利用状況が確認できるWEBサイトのサービスを利用するのも良い方法です。自分がどの時間帯に多く電気を使っているか、家族構成が似た世帯と比べて使用量が多いのか少ないのかなども確認できます。電気プランの見直しや、省エネ行動への励みになるでしょう。
ファイナンシャルプランナー 風呂内 亜矢
身近でとりくみやすい「家計の守り方」についてお伝えします。
「お金を守る」と聞くと難しそうと感じる人もいるかもしれません。実はちょっとしたコツや心がけなど身近なところから実践できる節約があります。管理もできるだけ簡単に行える方が良いですよね。 私自身、元々はお金の節約や管理が苦手だったので、できるだけ楽ちんなテクニックを集めてみました。ご自身に合いそうなものから試してみてください。
【URL】 | 風呂内亜矢オフィシャルサイト http://www.furouchi.com/ |
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【メディア】 | 『めざましどようび』(フジテレビ)、『爆笑問題の日曜サンデー』(TBSラジオ)など |
【著書】 | 『貯金80万円、独身の私にもできた! 自宅マンションを買って「お金の不安」に備える方法』(日本実業出版社) |
【資格】 | 1級ファイナンシャル・プランニング技能士(国家資格)、CFP®認定者、宅地建物取引主任者 |
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