初心者やペーパードライバーの方へ
運転免許は取ったけれど、まだ初心者で慣れていない。あるいは、免許を取ってからしばらく運転していない。 教習所で基本的なクルマの動かし方は習っていても、そんな方がいざ一人で道路に出ようして不安になる気持ち、良くわかります。では、あなたを不安な気持ちにさせている原因を考えてみましょう。ひとつにクルマの動かし方に関する心配があると思います。初心者の方は教習所で乗った教習車が経験のすべて。家にあるクルマや、あるいはレンタカーとなると、多少勝手の違う事が出て来るはずです。
また、ペーパードライバーの方は、教習所での記憶自体が薄れているでしょう。そこでここでは、クルマの動かし方を最初から復習しなおして行きましょう。心配することはありません、最近のクルマはとても動かしやすく出来ていますし、結局のところ運転は慣れです。ある程度経験を積むうちに必ず余裕が出て来ます。
まず乗り込みましょう。ドアに鍵穴があればそこにキーを挿して回せばロックが解除します。当たり前の事のようですが、最近はドアに鍵穴が無いクルマも珍しくないのです。これはキーがリモコンになっているタイプ。キーを持っていればドアノブを引くだけで開くものもありますし、あるいはキーかキーホルダーのスイッチでロックを解除するタイプもあります。
ドライビングポジションの作り方
さて、運転席に乗り込んだら最初に何をしますか? クルマは手足を使って操作しますので、まず運転しやすい姿勢、ドライビングポジションを作りましょう。
最初に基本となる足の位置から決めて行きます。ペダルに十分に力が入り、踏み替えもスムーズに出来る位置にシートをスライドさせて調節します。目一杯ブレーキペダルを踏み込んでも膝が伸び切らないくらいの位置を目安にすると良いでしょう。
次に背もたれの角度です。ハンドルの一番上、12時のところを握って、背もたれから背中が離れない状態で、軽く肘が曲がる位置に合わせます。遠すぎるとハンドル操作に力が入りませんし、近いと回すのが窮屈です。スムーズな運転はまず基本姿勢から。納得の行くまで調節してください。
ドライビングポジションが合わせられたら、ルームミラーとサイドミラーを調整して、後方が見やすい位置に合わせます。ルームミラーはリヤウインドー全面が映る位置に。サイドミラーは側方の眺めの一部にボディが映るように調整します。
ところで靴は運転に適した物ですか? ヒールの高い物やつっかけでは正確なペダル操作は出来ません。ファッションを気にするなら平たいパンプスなどを用意して、運転時はこれに履き替えるようにしましょう。ここまで出来たら、シートベルトを装着します。バックルを止めたら胸のベルトを少し手繰って緩みを取っておく事をお勧めします。万が一の事故のとき、シートベルトの効果がより有効に発揮されるからです。
エンジンを掛けてみましょう
これで準備が整いました。エンジンを掛けましょう。エンジンスタート用の鍵穴はハンドルの付け根右横にあります。ここにキーを挿した後、ブレーキペダルを軽く踏みながらひねると、セルモーターが回って始動します。また、最近はキーではなく、プッシュボタンで始動する車も増えました。この場合、キーは身に付けていればOKです。キーとクルマが無線で通信しているんですね。いずれの場合も必ずブレーキを踏みながらでないとエンジンは掛かりません。安全のためにそういう仕組みになっているのです。
それともうひとつ、ハイブリッドカーの一部や、これから増え行くだろう電気自動車はエンジンが掛かりません。その代わりスタートスイッチを押すとメーター上にREADYの文字が点灯して走行準備が整った事を知らせてくれます。さて、これで運転の準備が整いました。次回はいよいよ走り始めます。より安全でスムーズな運転方法を考えて行きましょう。